フランス語/フランスの文化を知る

バカンス大国フランスの休暇制度と過ごし方(2ページ目)

バカンス大国と言われるフランス。日本では考えられないほどの年間休暇がありますが、実際にどんな風に長期休暇を取っているのでしょう。また、どんな風に過ごしているのでしょうか。長期休暇制度の詳細と、その過ごし方についてご紹介します。

モワソン 久恵

執筆者:モワソン 久恵

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フランスの学校休暇のしくみ

フランスの学校休暇ですが、こちらは年間に5回、親の立場からすると、「また休み?!?!」と思うほど長期休暇があります。

9月に新学年が始まってから次のように休暇が続きます。
・10月後半:秋休み、2週間
vacances de la Toussaint(ヴァカンス ドゥ トゥッサン)

・12月20日ごろ~年始:クリスマス休暇、2週間
イメージ画像

バカンスへの出発渋滞


vacances de Noël(ヴァカンス ドゥ ノエル)

・2月ごろ:冬休み、2週間
vacances d’hiver(ヴァカンス ディヴェーる)

・4月ごろ:復活祭の休暇、2週間
vacances de Pâques (ヴァカンス ドゥ パック)

・7・8月:夏休み、2か月
vacances d’été(ヴァカンス デテ)または、grandes vacances(グらン ヴァカンス)

面白いのは、冬休み復活祭の休みで、コルシカ島、海外県を除くフランス全土の学区をA、B、Cの3ゾーンに分け、1週間ずつずらして休みに入ることです。ちなみにこの休暇体制は、冬のスポーツを含む観光活動を促進するために1964-1965年度から始まったそうです。

大人の5週間の有給休暇では賄いきれないほどの学校休暇があるので、この数ある休暇を割り振って「どこで」「どんな風に」過ごすかというのが大きな関心事になるのはうなずけます。


バカンスはどちらへ?

バカンスが近付くと、挨拶のように「バカンスはどちらへ」と聞くようになります。

・バカンス中は出かけるの?
Partez-vous en vacances ?
(パるテ ヴ オン ヴァカンス)

・この夏、バカンスはどこへ行くの?
Où partez-vous en vacances, cet été ?
(ウ パるテ ヴ オン ヴァカンス セッテテ)

フランス語では、通常 vacances と複数形で使います。



※発音表記は、区別をするために、R の音はひらがなで、L の音はカタカナで表示しています。


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