フランス人にとってのバカンス

毎年、10月20日ごろから、フランスの学校では秋のバカンスです。
バカンスはもちろんフランス語の vacance が語源。バカンス=南の海で一日中日光浴というゴージャスなイメージがあるかもしれませんが、誰もが南の島の高級ホテルでお酒のグラスを片手にビーチで何もせず過ごすわけではありません。

バカンスの過ごし方はそれぞれ。自分に見合った休暇を過ごします。目的はただひとつ。仕事で忙しくストレスの多い生活から、人間らしい生活へのリセットです。
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「何もしない」贅沢な時間


地方の実家や親戚・友人の家で過ごす人、車やキャンピングカーで出かけてキャンプをしながら過ごす人、滞在型のアパルトマンホテルで過ごす人、どこにも出かけず自宅で贅沢な時間を過ごす人。スポーツにいそしむこともあれば、長年の夢の場所へ旅に出ることも、定年後に住むことに決めている家の改修工事をすることもあります。
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共有の楽しみ。わいわいおしゃべりしながらの食事はバカンスには欠かせません



時間をかけて料理を作り、会話を楽しみながら食事をし、長い散歩に出かけ、本を読み、音楽を聴き、家族や友人との時間を共有する。そんな人間らしい生活をゆっくり時間をかけて楽しむのが何よりの贅沢です。


フランスの年次有給休暇制度

さてここで気になる有給休暇ですが、一般に5週間の年休を取ることができます。
1936年に2週間の有給休暇制度が取り入れられてから、1956年に3週間、1969年に4週間、そして1982年に5週間と休暇が取れるようになりました。

もちろん入社してすぐに5週間の有給が取れるわけではありません。一般に、前年度の6月1日から当年の5月31日までの勤務期間に準じて計算するしくみになっています。

長期有給休暇は、業務内容や会社の形態によって「大体いつ頃取るように」と取る時期を決められているところもあれば、フレキシブルな会社もあります。

チームでローテーションを組んで業務が行われている場合は、休みを希望する期間を早めに申請、調整します。子供のいる家庭を持つ人が優先権を持つことが多いと言われています。
その場合、子供のいない人たちは、学校の休暇期間以外の折り合いがつく時期に長期の休暇を取ることもあります。学校休暇期間は旅費が特に高くなるので、それも魅力的な話ですね。

では、学校のバカンスはどうなっているのでしょうか? 次のページで見てみましょう。