バレエ/バレエ関連コラム

バレエの世界では子育てをどうやっているの?

少子化が叫ばれている昨今、バレエの世界では出産や子育てをどのように乗り切っているのでしょうか? バレエとの両立は相当難しいのかも…と、思われるかもしれません。海外と日本の事情を少し覗いてみましょう。

執筆者:石島 みどり

ママバレリーナを支えるのは主人のサポートです。

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海外バレエの子育で事情

ときどき、妊娠がきっかけで退団を迫られたという海外バレエカンパニーのニュースが飛び込んできたりします。小さなカンパニーで財政難ならそれはある話でしょう。しかし、大きなカンパニーでは、女性ダンサーの妊娠・出産はあたり前のこととして捉えられています。

たとえば、妊娠が分かりカンパニーのキャストから外れても、妊娠前と変わらずにクラスレッスンを受ける人もいます。また出産後は、乳幼児を連れてレッスンを受けることも。

さらには、海外遠征などに、ご主人と子どもを連れて一緒に行っちゃうなんてこともよくあるみたいです。やはり、周りの方の理解があるということでしょう。子どもは大勢の大人たちに囲まれて、しっかり社会性を身につけられるのでしょう。

とは言え、ご主人がダンサーであったりすると、夜面倒を見てくれるナニー(ベビーシッター)がいないと子育ては難しいかもしれません。

いずれにしても、海外の大手カンパニーでは、基本的に妊娠・出産を経験しても元いたカンパニーに戻るというのが一般的です。むしろ、妊娠・子育てが退団の理由になることは珍しい。もちろんダンサーの考え方次第だと思いますが、選択が出来るのはありがたいことですね。


一方、日本の子育て事情は

それに対して日本のカンパニーでは、妊娠したら退団というのが一般的のようです。これは日本の会社でもよくある話なので、土壌的な問題なのかもしれませ。ちなみに妊娠・退団を経験したバレリーナの方は、ご自身のスタジオを構える方が多いようですね。

去年、とあるコンクール会場で見かけた赤ちゃん。審査員を務める、元プリマバレリーナのお子さんでした。ご主人が会場に連れて来られて、審査の合間に授乳してらしたそうです。やはりご主人のサポートなしには子育ては出来ませんね。

ご主人のサポートがあれば、妊娠・出産・子育てはダンサーにとって苦ではないのでしょう。
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