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バンジャマン・ミルピエ インタビュー(4ページ目)

バンジャマン・ミルピエ率いる『L.A. Dance Project』が、この秋日本初上陸! ミルピエといえば、今バレエ界で最も注目を集める人物のひとり。カンパニー初お披露目となる今回は、自身の振付作『リフレクションズ』を含む3作品を上演します。 ここでは、開幕に先駆けミルピエにメールインタビューを敢行! 来日公演への想いをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド


L.A. Dance Projectのダンサーはどのように選びましたか? 
重視したこと、決め手としたものは何だったのでしょう?

ミルピエ>2012年にL.A. Dance Projectを設立しましたが、公開と非公開のオーディションを行いました。優れた身体能力のほかに、ダンサーを選ぶ上で最も重視したのは、そのひと特有のパーソナリティです。

私は個々のダンサーがその個性を発揮する(舞台に異なった何かをもたらす)カンパニーをつくりたいと考えました。私が好むのは、そこにただ立っているだけで、すでに興味を惹かれるようなダンサーです。あともうひとつ重要なこととしては、自分自身で主体的に考えられる聡明な人物であることですね。


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『モーガンス・ラスト・チャグ』(C)Laurent Philippe



振付家として、創作の発端となるものとは?

ミルピエ>主に音楽ですね。私の中にダンスのイメージが浮かび上がってくるような音楽です。ストーリーもそうです。ひととひとの関わり方、というようなシンプルなものの場合もあります。

振付家という職業にはますます興味をそそられていて、動きの組み合わせや構成をどこまで磨き上げることができるのか、ひとつのシーンがどのように次の段階に進むか、といったことを考えます。

私にとっては全てのことが重要であって欲しいですし、どのセクションも出来る限り洗練されるべきなのです。知性、美的感覚、音楽的理解、そして人間の本質に対する理解が一体となる、素晴らしい芸術の表現形式だと思います。


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『クインテット』(C)Ryan Schude



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