現状は60歳の定年後も8割が同じ会社で働き続けている
公的年金の支給開始年齢が段階的に65歳に引き上げられていることを受けて、企業は希望者全員を65歳まで雇うことを義務づけられました。それを実現するため、定年を廃止した企業や定年年齢を引き上げた企業もありますが、これは約2割にすぎません。約8割の会社は継続雇用制度で対応しています(厚生労働省「令和2年 高年齢者の雇用状況」より)。60歳で定年を迎えた会社員の約85%は継続雇用制度で働き、残りの約15%は60歳の定年で退職しています(同調査)。現状は、60歳の定年後も同じ会社で働き続けるのが圧倒的ということですね。
定年後も働き続けるために、今やるべきことは3つ!
定年後も働き続けたいと思っている人は、40代・50代から準備を始めておいた方がいいでしょう。では、どんな準備をしたらいい? それは、下記の3つです。1. 資格を取得する
具体的な資格名は、税理士、行政書士、介護福祉士、社会保険労務士、宅地建物取引士、ファイナンシャル・プランナーなど。資格取得は、定年後の再雇用が終わった後も働き続けるのに役立つでしょう。ただ、資格を取れば、必ず仕事になるわけではないことは知っておいてください。現在でも、資格を持っていても、その資格で得られる収入で生計を立てられない人もいますし、AIの進化で10年・20年後にはなくなっている資格もあるかもしれません。資格は、「ないよりあった方がいい」くらいに考えておきましょう。また、英語やパソコンのスキルを磨いておくのも有効です。
2. 人脈作り
65歳までは働けても、それ以降も、会社で雇い続けてくれるかは未知数です。そんな時に備えて、日ごろから人脈作りを心掛けておきましょう。起業するにしても、雇ってもらうにしても人脈がモノをいいます。同窓会やセミナー、異業種交流会など、人の集まる場所へ出かけて人脈を培うようにしましょう。ただし、得体の知れないセミナーなどにひっかからないよう注意をしてください。3. 体力作り
定年後も働き続けるのに、最も大切なのは体力作りかもしれません。病気がちだったり、虚弱になってしまったりすると、働きたくても働けません。暴飲暴食は控え、適度な運動をして体力向上を図りましょう。そして、定期的に健康診断や人間ドックを受けるなどで、健康管理にも気を配りたいものです。これら3つのことは、早くスタートするに越したことはありませんが、定年前後でもできるので、できることから始めるのをおすすめします。
※All About生命保険ガイド・小川千尋さんの記事を編集部が最新情報に加筆
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