防犯/子どもを犯罪から守る

子どもへの声かけ、善意と不審の差(2ページ目)

子どもが被害に遭う事件が多発しています。同時に善意でありながらも子どもに声をかけることが難しい時代になっています。不審者と誤解されないためにどうしたらいいのでしょうか? 滅多にないとしても、いつか遭遇するかもしれないときのために考えておきましょう

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

声かけには2種類ある?

不審者情報をチェック!

不審者情報をチェック!

「声かけ」事案、不審者の事例といったものには少なくとも2種類あると考えられます。不審者による声かけには「何年生?」「どこの小学校?」といったような訊かれた側の答えを要求するものは危険と判断されると考えておきましょう。そもそも見知らぬ相手に突然、個人情報を訊くというのはおかしなことだからです。

それに対して、状況に応じて「危ないよ!」「気を付けて」と、返事を必要としない、安全をうながすための言葉は問題ないと思われます。子どもからの返事はいらないけれども注意はした、ということになるでしょう。時には問題ないと思われる言葉でも不審者からの声かけとして情報が出ている場合もありますので、情報はよく読んで内容を判断するようにしましょう。

結局、どうすべき?

いざとなったら110番!

いざとなったら110番!

子どもが1人で歩いていたとしても、学校帰り、塾帰りかもしれず、地域の環境にもよるでしょう。場所柄、時間的にも「子どもが1人で歩いているのは絶対におかしい」しかも、泣いているとか、様子がおかしい、迷子か犯罪に巻き込まれそうな危険性があると考えられれば、やはり110番通報をして判断をゆだねましょう。「今、すぐそこにこういう様子の子どもがいる。気になるのですが不審者に間違われるのも困ります」と言えば、どうすべきか伝えてくれるでしょう。

今までに子どもの一人歩きが目について気になったことがない人は、そういう環境ではないということになるでしょう。であればこそ、もしそういう状況になったらよほどのことですから、悪い事態(その子どもにも自分にとっても)を招かないためにも、「いざというときは110番通報をしよう」と心がけておきましょう。

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