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大貫勇輔『Dracula(ドラキュラ)』インタビュー!(2ページ目)

この秋、NBAバレエ団が創立20周年記念公演として『Dracula(ドラキュラ)』を上演。マイケル・ピンク振付けの話題作が、遂に日本初上陸を果たします。主演を務めるのは大貫勇輔さん。気鋭のダンサーとバレエ団の異色のタッグも見所のひとつです。ここでは、リハーサル中の大貫さんにインタビュー。作品への想いをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド


バレエ団との共演は初めての経験ですね。

ph

 

大貫>久保さんとご一緒するのも初なら、クラシック・バレエの舞台に立つのも初。バレエをはじめてまだ5、6年の僕が、バレエダンサーに囲まれて主役を踊る。かなり大きな挑戦であり、毎日すごくナーバスになっています(笑)。

カンパニーのメンバーはもちろん、バレエダンサーのひとたちが観たときに、“彼はバレエはできないんだね”とは言われたくない。“バレエもできて、芝居的もできる。すごくいいドラキュラだね”と言ってもらいたい、認めてもらいたいという気持ちがあります。

ph

 

プリンシパルって非常に大きな責任が伴うもの。テクニック的な部分やメンタルからくる目に見えないエネルギーもそうだし、全てにおいて“ああ、ステキだな”って感じてもらえるひとがプリンシパルをやるべきだと思う。そこは今自分の中ですごく重視しているところでもあります。

クラシック・バレエってただでさえ長い年月がかかるものだけど、自分でちゃんと理解してトレーニングをしないと本当の意味で身にならない。僕
ph

 

が自分の中でバレエって大事なんだなって気付いたのはここ2、3年のこと。今バレエ団と毎日一緒に稽古をしていて、足りない部分がすごく沢山あるのを感じています。バレエってやればやるほど深みにはまるというか、緻密なので、これが完成だっていうものがない。究極の形はあるんだろうけど、そこはすごく遠いところにあって。

でも毎日レッスンしていると、薄皮だけど毎日何か得るものがあるというか、着実に上に行っている感じがします。ジャズやモダン、コンテンポラ
ph

 

リー・ダンスにしても、色気だったりニュアンスだったりという部分が求められることが多い。クラシック・バレエとは目指す場所が違うんですよね。いろいろなものを縛った上で、どれだけニュアンスを加えられるかというのがクラシックだと思う。ジャズやモダンの場合表現が勝っていれば素晴らしいと言われてしまいがちだけど、クラシックはまず形ができてから表現がある。自分が今まで目を背けていた部分であり、毎日大変だけど、でも楽しんでやっています。

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