違いの分かる大人のためのスリッポン!
結び目に蝶結びが施された新作のリボンタッセルは、何処となく高貴な印象。タッセルが付く革紐が編み込みのメッシュ状になっているのもポイントです。特にこのダークブラウンスエードのものは、秋から冬にかけての休日に大活躍しそうな予感。価格:いずれも7万4520円(銀座ヨシノヤ)
リボンタッセルの方は、一昔前のイギリス製のビスポークシューズのそれを思い出してしまう、軽快かつ非常に華麗な雰囲気を持ち合わせています。ジャケット+トラウザーズの姿に上品な遊びの雰囲気を一味加えたい時には、最高の友になってくれるはず。特にダークブラウンスエードのものは、敢えてツイードの3ピースに合わせて晩秋の休日を演出してみるのも手かも! タッセルの結び目の形状も相まって、個人的にはついつい蝶ネクタイ、それも出来合いではなく当然手結びのものを合わせたくなる衝動に駆られます。
つま先のシャドウステッチが美しく施されたドレスローファーは、正に「大人の余裕」を感じさせる一足。特にこのバーガンディ色のものは、デニム姿から紺やグレイのスーツにまで合わせられ、黒より汎用性の高い千両役者振りを発揮します。価格:7万3440円(銀座ヨシノヤ)
それより汎用性が高そうなのが、甲の手縫いのモカシン縫い(何気なくも縫いのピッチが恐ろしい位に均等で、改めて技術力の高さを思い知らされます)のみならず、つま先のシャドウステッチも綺麗に決まったドレスローファーでしょう。こちらはデニム姿から、履こうと思えばノーネクタイ姿のダークスーツの足元にも合わせられそうな、凛々しく活動的な印象。「ちょっと雰囲気のあるローファーが欲しいのだけど、用途を考えるとトウシェイプが丸っこくない方が良いんだよなぁ……」との思いで理想形をなかなか見付けられていない方にとっては、正にドンピシャの雰囲気を有していると思います。
一見そうとはわかりませんが、どちらも用いている木型は前頁のシリーズと全く同じもの。ただしこちらは底付けにステップインと相性の良いマッケイ製法を採用しており、双方をここまで綺麗に作り分ける職人の技術は流石です。
また、このシリーズは木型ではなく型紙=パターン次第で履き心地が大きく変わるのを体感できるのも、隠れた魅力かも? 具体的には、リボンタッセルの方はヴァンプが小さく履き口が大き目なので、大抵の方が他の靴よりハーフサイズ下で丁度良いフィット感を得られます。一方、ドレスローファーはそれに比べヴァンプが大きく履き口が小さめ、しかもサドルがしっかり甲を押さえるので、他の靴と同じで大丈夫と言う人も多いと思われます。
【商品案内】
◎マッケイ・ステップインシリーズ
・A.リボンタッセル B.ドレスローファー
・色: A.ダークブラウンスエード(カーフスエード)、ダークブラウン(フランス・アノネイ社製キップ「ボカルー」) B. 黒、バーガンディ(いずれも「ボカルー」)
・底材: シングルレザーソール*ラバーヒール(半カラス仕上げ)
・製法: マッケイ
・サイズ: 23.5~27.0 EE
・税込価格: A.7万4520円 B. 7万3440円
なお、前回の記事でもご案内しましたが、銀座ヨシノヤは現在の旗艦店で紳士靴を扱う銀座四丁目店を2014年10月19日(日)に閉じ、晴海通りを挟んで反対側=銀座6丁目の、先日まで百貨店の松坂屋があった場所の中央通りを挟んで向かいに新築した銀座本店(仮店舗)に移転し、10月26日(日)から再営業開始となります。
「仮店舗」とあるのは、その目と鼻の先でこの7月まで同社の旧銀座六丁目本店があった場所に、「本来の銀座本店」を2016年完成予定で現在増床新築中だからです。ちなみに今度の銀座本店(仮店舗)では紳士靴のフロアは5階。品質の良さと丁寧な接客は勿論引き継がれますが、これまでの地下1階から店舗の雰囲気がどう変わるのか、これは要注目です!
(お問い合わせ先)
2014年10月19日(日)まで
■銀座ヨシノヤ 銀座四丁目店
Tel:03-3562-3871
営業時間:11:00~19:00 年中無休
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座4-5-4
地図: Yahoo!地図情報
HP:銀座ヨシノヤ
2014年10月26日(日)以降
■銀座ヨシノヤ 銀座本店(仮店舗)
Tel:03-3572-0391
営業時間:11:00~19:00 年中無休
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座6-9-8
地図: Yahoo!地図情報