Suwungをもとに、ダンスはどのように創作していますか?
(C) TOKIKO FURUTA
でも結局のところ、ダンサーとのやりとりは具体的な作業になってくるんですよね。動きをつくる上でキーワードはきっちりおさえていくけれど、動きが言葉の説明になる訳ではない。動きを先につくってからそこに考えがあったり、考えが先にあって動きがあったり。
動き自体はダンサーたちの身体から出て来るボキャブラリーがまずメインになってきます。例えばリアントさんだと、彼がやっている伝統舞踊の要素にバリエーションを加えていったり、そのまま使いながら違うように見えるにはどうしたらいいかと考えたり。日本人ダンサーの場合、見えないものに引っぱられたり、それをとらえようとしたりする、というテーマからまず動きを出し、その動きに対し
(C) TOKIKO FURUTA
ダンスのジャンルにしても、特にこだわる必要はないと思っています。私が出すのは非常に抽象的な動きで、ダンサーとの間でそこに色付けをしていく感じ。日常的な動きから始めるダンサーもいるし、伝統舞踊から出発する方もいる。これまで培ってきたものだけではできない部分があって、ダンサーに武術のワークショップを受けてもらうこともある。伝統舞踊や武術をちょっとお借りしながら、ダンス的にどう発展できるか模索しているところです。
山田さんにも稽古に立ち会っていただいていますが、ダンスの内側にいな
(C) TOKIKO FURUTA
山田>ドラマトゥルクの立場としては、ひとつひとつの動きについてはタッチせず、外から全体の流れを見ています。私はやはり言葉で捉えなおしていくタイプなので、北村さんからのキーワードをもとに、稽古で見ている印象、言葉にならないものをまずは対応させる。そこで納得できないところは話をしたりと、自分なりに受け止めていく感じです。
(C) TOKIKO FURUTA