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こどもたちと歌って過ごすことをイメージしてにこやかに 歌いましょう!

2014年の保育士試験・実技『音楽表現に関する技術』について、今年の試験のポイントを解説します。まず特徴をまとめるとこのように言えるかと思います。
  • スキップリズムとメロディの跳躍が難しい
  • ゆかいな楽しい歌の内容を表情豊かに表現することが求められる
それでは、出題文を見てみましょう。

音楽表現に関する技術の出題内容

今年の出題文を見てみましょう(保育士試験『受験の手引き』より)。

(引用)
幼児に歌って聴かせることを想定して、課題曲の両方を弾き歌いする。
求められる力:保育士として必要な歌、伴奏の技術、リズムなど、総合的に豊か表現ができること

■課題曲
  1. 「おつかいありさん」(作詞 関根 栄一 ・ 作曲 團 伊玖磨)
  2. 「おへそ」(作詞 ・ 作曲 佐々木 美子)
  • ピアノ、ギター、アコーディオンのいずれかで演奏すること。(楽譜の持込可)
  • ピアノの伴奏には市販の楽譜を用いるか、添付楽譜のコードネームを参照して編曲したものを用いる。
  • ギター、アコーディオンで伴奏する場合には、添付楽譜のコードネームを尊重して演奏すること。
  • いずれの楽器とも、前奏・後奏を付けてもよい。歌詞は1番のみとする。移調してもよい。
注意1:ピアノ以外の楽器は持参すること。
注意2:ギターはアンプの使用を認めないのでアコースティックギターを用いること。カポタストの使用は可。
注意3:アコーディオンは独奏用を用いること。
(引用終わり)
次に、出題のねらいを確認していきましょう。

正確な演奏だけでなく、表情豊かに表現する

出題のねらいに沿った練習のポイントは2つ。ひとつは基礎的な正確さ、もうひとつは豊かな表情です。

ひとつめの『正確さ』については、歌詞を正しく歌うこと、メロディやリズムを正しく歌うことということになります。 
メロディと歌詞を正確に覚えるために、自分でピアノで弾いてみることはもちろんのこと、まずは既成の音源に合わせて歌う練習をしてみるのも効果的です。過去の記事でも紹介したhoickというサイトに試聴音源がありますので、ぜひ活用してみましょう。
おつかいありさん・試聴
おへそ・試聴

ふたつめの『豊かな表情』については、ゆかいでかわいらしい曲の雰囲気を歌声や表情で表現する力、ということになります。一言でいえば『笑顔で』ということになるでしょう。緊張のために無表情になりがちですが、緊張していても音楽の内容を表現する意味での笑顔をぜひ練習しましょう。

それでは、それぞれの曲についてポイントを解説します。

おつかいありさん

童謡にはスキップリズムがたいへん多く、この実技試験でも、毎年2曲の課題曲のうち1曲はスキップリズムが出てきますね。今年はこの『おつかいありさん』がスキップリズムです。ピアノでメロディを弾きながら歌うことが難しい方も多くいらっしゃると思います。試験は緊張しますので、普段でも難しく感じる場合は、より演奏しやすくするために、コード伴奏も試してみることをお勧めします。

おへそ

メロディが高音と低音の間を跳躍するので、音程を正確に歌うことが難しい曲だと思います。初めは、旋律をピアノでゆっくりと弾きながら正確に歌う訓練を入念におこないましょう。

保育の音楽表現では、正確な『歌詞』『音程』『リズム』といった音楽の基礎技術ももちろん大切ですが、さらに大切なのは、曲の雰囲気を表す豊かな表情、すなわち『表現力』のほうなのです。こどもたちは、正確な技術を喜ぶのではなく、保育園の先生が笑顔で楽しく歌ってくれて、自分も一緒に歌いたくなるような演奏を期待しているのです。苦手意識を表情に出さず、笑顔で朗らかに演奏することを目標にしましょう!

■参考
  • 音楽表現に関するこれまでの記事
保育士試験 実技(2) 音楽—教室と楽器えらび
保育士試験 実技(5) 音楽―伴奏の正しい選び方
保育士試験 実技(8) 音楽―試験本番の流れ

  • 実技試験全体のねらいや合格率についての記事
保育士試験 実技(1) 試験のねらいと合格率
保育士試験 実技(11) 2014年実技試験のポイント

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。