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憧れの保育士をめざして……!

2014年の保育士試験・実技について、これまでの出題と比較しながら今年の試験のポイントを解説します。まず今年の特徴をまとめると、このように言えるかと思います。
  • スキップリズムとメロディの跳躍が難しい音楽表現
  • 出題のねらいが より明確になった言語表現
  • 同じ出題が続き、課題が複雑になりつつある造形表現
なお、実技試験の概要は、平成26年保育士試験 受験の手引き(p.16~p.18)に掲載されています。また過去の試験問題は、全国保育士養成協議会サイトに掲載されています。この記事は、この受験要項を参考に書いています。
それでは、科目別に詳しく見ていきましょう。

音楽表現に関する技術

課題曲は、「おつかいありさん」と「おへそ」です。
  • おつかいありさん
童謡にはスキップリズムがたいへん多く、この実技試験でも たいへん高い頻度でスキップリズムの曲が出題されています。今年はこの『おつかいありさん』がスキップリズムです。ピアノでメロディを弾きながら歌うことが難しい方も多くいらっしゃると思います。試験は緊張しますので、普段でも難しく感じる場合は、より演奏しやすくするために、コード伴奏にチャレンジすることをお勧めします。
  • おへそ
メロディが高音と低音の間を跳躍するので、音程を正確に歌うことが難しい曲だと思います。初めは、旋律をピアノでゆっくりと弾きながら正確な音程で歌う訓練を入念におこないましょう。

ただし、保育の音楽表現では、正確な『歌詞』『音程』『リズム』はもちろんのこと、さらに大切なのは『表現力』のほうです。こどもたちは、正確な技術を喜ぶのではなく、保育園の先生が笑顔で楽しく歌ってくれることを期待しているのです。苦手意識を表情に出さず、笑顔で朗らかに演奏することを目標にしましょう!

【参考】音楽表現に関するこれまでの記事
保育士試験 実技(2) 音楽—教室と楽器えらび
保育士試験 実技(5) 音楽―伴奏の正しい選び方
保育士試験 実技(8) 音楽―試験本番の流れ

言語表現に関する技術

昨年(2013年)までの出題と異なる点は、以下のとおりです。
  • 予め指定された4つの題材から1つを選ぶ
  • 子どもに見立てた椅子に向かって話す
これまでは、3歳児向けの題材を自分で選ぶところから試験されていましたが、今年は、題材が予め指定されました。このことから、「何の題材を選ぶか」ということよりも「どのように話すか」を評価したいというねらいが読み取れます。『話し方の試験である』ということがより明確に示されたということです。

また、演じる際の視線の配り方についても、これまで多くの受験者の悩みのタネでした。
  • 目の前に子どもがいる想定で、斜め下あたりを見て話す
  • 採点委員を子どもに見立てて話しかける
この2通りの間で多くの受験者が悩んできました。また、特にどちらの設定もせず、ただ宙を見て暗誦するだけ、ということになってしまう問題もありました。
今回から、子どもに見立てた椅子が用意されることで、「子どもたちに話しかける姿」を評価する試験だということが、より明確に示されました。

【参考】言語表現に関するこれまでの記事
保育士試験 実技(7) 言語―台本作成のポイント
保育士試験 実技(10) 言語―試験本番の流れ

次ページでは「造形表現に関する技術」のポイントと、実技試験全体のねらいと合格率について書いた記事を紹介します。