ehon

卒園を迎える子どもたちと、絵本を通して将来の夢や希望を語り合いたいですね。

卒園を迎えるシーズンに子どもと一緒に読みたい絵本

新年になると、保育所・幼稚園では卒園の準備が始まります。式の練習、アルバム制作、家庭ではランドセルや学習机の準備……と、自然と日常会話の中にも、子どもたちが卒園や小学校入学を意識する雰囲気ができあがってきます。そんなこれからの時期、保育士やパパ・ママが子どもに読んであげたい・子どもと一緒に読みたい絵本をご紹介します。

おおきくなるっていうことは

中川ひろたか/文
村上康成/絵
(童心社)

「おおきくなるっていうことは」自分の身体や心が大きくなることなんだけど、むかしはちょうどよい大きさだったものが小さく見えるようになったり、自分よりも小さいひとが増えていったり……。ものの見えかた、感じかたが変わっていくという視点で描かれています。短いセンテンスで思わず「なるほど~!」とにっこりしてしまう表現力。ユーモアのセンスも絵が見事に表現しています。この絵本をきっかけに、ほかにも「おおきくなるっていうこは」どういうことか、年長児クラスのみんなで話し合うと、たのしい言葉遊びに発展しそうです。

 一ねんせいになったら

まど・みちお/詞
かべやふよう/絵
(ポプラ社)

お馴染みの童謡を絵本にした作品。かべやふようさんの絵は元気ハツラツ!素直で生き生きとした子どもたちをユーモラスに描いています。よく知っている歌ですが、絵を見ながら歌ってみると、まど・みちおさんの詞の世界がより鮮やかにイメージできます。本当に1年生になるのが楽しみになる絵本です!

 1ねん1くみの1にち

川島敏生/写真・文
(アリス館)

こちらは、絵ではなく小学校の教室の写真で構成された本です。1年生の教室の1日を定点撮影し、子どもたちそれぞれの様子を短いセリフで表しています。理科室・図工室など、保育所・幼稚園では見たことのない教室の様子や、1カ月分の給食の写真なども載っていて、これはクラス全体に読み聞かせをするというよりは、何人かで本を囲んで細かいところまでじっくりと眺めながら、これから入学する小学校での生活を想像したり、話し合ったりしてみる、そんな本です。

 みんなあかちゃんだった

鈴木まもる/作
(小峰書店)

生まれたての赤ちゃんが3歳になるまでの成長の様子を描いた絵本。日常のなにげない場面を愛情たっぷりのまなざしで観察し、やわらかい線とあたたかみのある色彩で、赤ちゃん図鑑あるいは観察記録のように描かれています。絵や言葉の細かいところまでじっくりと眺めたくなる本です。眺めていると微笑ましい気持ちになり、自然と顔がほころびます。年長さんと一緒に語り合いながら見るのもよいですし、大人が独りでじっくり眺めるのもまた楽しい絵本です。

 

いかがでしょうか?「絵の個性やお話のコンセプトが異なる作品を」という視点で4つの作品を選んでみました。卒園そして小学校入学は、子どもにとって人生で初めての節目です。このような絵本をきっかけに、生まれてからこれまでのことを振り返って語り合ったり、これからもっともっと大きくなって、楽しみな世界が待っていることを語り合って、成長することへの期待や未来への希望を膨らませてあげたいですね。

わたしたち保育士やパパ・ママも最初は赤ちゃんだったことや、大人になるまでの様々な経験・気持ちなどを折に触れて話してあげると、子ども自身で、成長することへの期待や希望をより具体的にイメージできることでしょう。

<関連記事>
保育所・幼稚園で歌われる「定番卒園ソング」はコレ!