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ピアノに夢中になるとキケンです!

保育士試験における『音楽表現に関する技術』とは、具体的にどのような技術を求められているのでしょうか?

今回は、音楽受験者が陥りやすい間違った解釈について、例を挙げて解説します。『保育の技術としての音楽』について正しく理解して、的確な練習をしましょう!

これはキケン!―「歌が苦手だから伴奏をがんばります!」

歌に苦手意識がある、または音楽初心者である人ほど、伴奏はなるべく簡単にしなくてはなりません。

「なぜ?歌もピアノも下手では不合格になってしまうでしょう?歌は苦手だから、せめてピアノ伴奏をがんばれば、ピアノの部分点くらいはもらえるのでは?」と思うかもしれませんが、この考え方は、試験の目的から全く逆方向に向かっています。

この試験は保育園の幼児に、あくまでも『歌を聴かせる』試験なのです。何があってもこの目的から外れてはいけません。試験の目的から外れるほど、解答である演奏の評価は低くなります。

具体的に考えてみましょう。
歌に苦手意識のある人が、複雑なピアノ伴奏を選んでしまうとどうなるでしょうか?もともと苦手な歌が、ピアノに気をとられて、ますます歌えなくなりますね?すると、ピアノ伴奏ばかりが目立つ演奏になり、「あれ?歌は?歌がちっとも聴こえませんよ?」という評価になるわけです。

これで合格!―自分の歌唱力に合ったシンプルな伴奏で

では、どんな伴奏が評価されるのでしょうか?それは、『歌が最前面に聴こえ、その背景でピアノやギターがささやかにサポートしている』、そんな風に聴こえる伴奏です。出しゃばらず控えめな伴奏が、聴き手にはとても心地よく、シンプルでセンスの良い演奏として評価されます。歌に苦手意識のある人ほど、歌に気持ちを集中させないと、歌えないわけですから、歌に集中していても弾ける程度の、必要最低限の簡単な伴奏にしたほうがよいのです。

つまり、大切なのは『バランス』です。ここで言う『バランス』とは、歌唱力と伴奏力のバランスでもあり、歌唱と伴奏の音量バランスでもあります。『バランスを大切に』という考え方でいくと、高度な伴奏を選びたい人は、その伴奏レベルと同等かそれ以上の歌唱力を求められるということが、これで理解できると思います。