妊娠中のレッスン
妊娠・出産・子育てと上手に付き合ってバレエを楽しみましょう。
マタニティさんは腰が反れてしまいますので、腰に負担のかかる動きは避けましょう。ジャンプは本当に厳禁です。小さなジャンプでも、経験者は 「大丈夫。このくらいなら」 と思うかもしれません。ですが、本当に腰や膝に負担がかかります。絶対にジャンプはしないでくださいね。
前に脚を上げることもできません。おなかが邪魔になって脚を上げられないのです。グラン・バットマンなどで勢いよく前に放り上げないようにしてください。
あれはだめ、これはだめ、といろいろとセーブしなくてはいけないことも沢山ありますが、自分の体の変化とともにレッスンできる幸せを感じながらレッスンしてください。
出産後のレッスン
出産後は自分の体調を整えるのが第一です。赤ちゃんの成長を見守りながらできる範囲でレッスンなさってください。生後6ヶ月ぐらいになったら、ママの体調も徐々に戻ってきますし、赤ちゃんの生活のペースも落ち着くので、レッスンに通いやすくなります。ママバレエクラスがあるスタジオがあると安心です。赤ちゃんをスタジオ内に待機させて、ママはそのそばでレッスンをするというクラスです。赤ちゃんが泣き出したら、オムツの世話・授乳などができるシステムがいいですね。赤ちゃんが落ち着いたら、レッスンを再開。赤ちゃんとコミュニケーションをとりながらレッスンできるので、ママも焦ることなく、レッスンに取り組む事ができます。
ハイハイや離乳食が始まったら、おもちゃや軽食を持参しましょう。赤ちゃんは遊んで、ママはレッスン。気をつけることは赤ちゃんの怪我です。それだけはママがしっかりと見てあげてくださいね。
幼稚園時代
お子さんが幼稚園生になったら、子どもクラスに参加させましょう。ママは普通の大人クラスに通うようになります。幼稚園がある午前中にレッスンをしたり、ご主人がお子さんを世話してくれる土日にレッスン通いしましょう。小学生時代
幼稚園時代とあまり変わりませんが、子どもが一人でバレエスタジオに通えるようになるので、送り迎えが楽になります。子どものために時間を使わなくても良くなるので、自分の時間を確保しやすくなります。存分にレッスンを楽しみましょう。中学生時代~
受験などでバレエから離れてしまう時期があるかもしれませんが、ぜひお子さんにバレエの再開を促してみましょう。そうすればお子さんと一緒の舞台に立つことも夢ではありません。男性と一緒にパ・ド・トロワ (3人の踊り) などはいかがでしょうか? 白鳥の湖第1幕のパ・ド・トロワは、とても有名な作品です。この作品をお子さんと一緒に踊れたらどんなに素晴らしいでしょう。そのような経験を現実にするために、虎視眈々とお子さんを誘導してください (!)。
お子さんが男の子だったら、将来一緒に組んでパ・ド・ドゥなんて夢も見られます。これもまた素晴らしい夢ですね。
ぜひお子さんと将来一緒に踊る夢をお持ちになって、お子さんの成長とともにバレエに関わっていただきたいと思います。お子さんのためでもあるし、ご自身のためでもある。バレエへのそのような関わり方が、お子さんとママの関係を更に深くしてくれることでしょう。