岳温泉とは
岳温泉(だけおんせん)は福島県二本松市にある温泉地です。温泉街は安達太良山の中腹にあり眺望に恵まれ、鏡が池などの池も多く、風光明媚な温泉地です。さらに、福島県中部は日本三大桜の滝桜を始めとして、桜の名所が多い事で知られ阿武隈桜回廊とも呼ばれます。その中心地でもある二本松市で最も標高の高い桜の名所が岳温泉で、鏡が池へ降りて行く坂が桜並木の「桜坂」となり、風光明媚な温泉地が一層絶景になります。
温泉の歴史は古く江戸時代中期から、今のように山の上の源泉から8kmもの距離を引湯して来た歴史があります。今回は福島県中部を代表する温泉地の一つ、岳温泉を紹介します。
なお、東北地方には青森県にも「嶽温泉」があり、発音は同じですが、漢字が違います。
岳温泉の源泉、泉質
岳温泉の源泉は温泉街の山の上のくろがね小屋付近にあり、約8km引湯されています。
泉質は酸性泉です。火山性の白濁硫黄泉は大抵酸性なので、硫黄泉と呼ぶべきか、酸性泉と呼ぶべきか、温泉分類学上は、もちろん決まりがありますが、感覚的には悩ましい場合も多いものです。岳温泉は見事に典型的な酸性泉なので、酸性泉の湯の特徴を知る事が出来る格好の温泉地とも言えます。
酸性泉は奇跡の名湯と言われる玉川温泉(秋田県)のように、名湯と呼ばれる事が多い泉質でもあります。
次ページで、岳温泉の旅館・入浴施設をご紹介します。