福島県中部を代表する岳温泉のおすすめ旅館(3ページ目)

岳温泉の観光地

岳温泉のある二本松市と言えば、菊人形が有名で、秋の菊祭りの規模は日本屈指です。また、周辺には紅葉の名所が数多くあり、岳温泉のある安達太良山自体も紅葉の名所ですし、足を伸ばして磐梯吾妻スカイライン方面や裏磐梯方面まで紅葉の名所揃いです。秋はお勧めのシーズンといえるでしょう。


一方、春の二本松市の最大の観光名所は「合戦場の桜」だと私は確信しています。また、冒頭で述べた通り岳温泉の桜坂も桜の名所で、開花状況が発表される場所です。

春には三春町にある日本三大桜の滝桜周辺が大渋滞になり、ニュースになりますが、周辺の市町村には滝桜の娘や孫の一本桜が多くあり、阿武隈桜回廊を形成しています。福島では一本桜の番付が毎年発表される程ですが、その番付で大関以上に入る枝垂れ桜は、滝桜の他は郡山市の紅枝垂れ地蔵桜と不動桜、そして「合戦場の桜」なのです。この中で、ライトアップされて夜も楽しめるのは、滝桜と合戦場の桜であり、個人的には以下の理由を含めて、東の横綱の滝桜に次ぐ西の横綱級だと思っているのです。

実は、「合戦場の桜」は滝桜の孫桜で若い桜です。しかも、一本桜では無く、二本が融合した珍しい桜でもあります。若くて一本桜でない点で減点され格下に見られているのかもしれませんが、私はそれは過小評価だと思います。その枝振りや花の咲きっぷりはあまりにも見事で、滝桜の代用品になると思われる程です。阿武隈桜回廊のリピーターになれば、滝桜はあまりにも混雑するので、「合戦場の桜」を見れば十分と思えて来ますし、何度も行くうちに自然とそうなると思います。

なお、郡山市の名誉の為に申し添えれば、紅枝垂れ地蔵桜と不動桜も滝桜の代用品になる秀逸な枝振りが見事ですが、滝桜と場所が近いので滝桜の渋滞を回避する抜け道を調べておく必要があります。また、枝振りが見事で夜のライトアップがあるという意味で、関脇にランクされる内出の桜も、実際には大関級の実力があると言えます。また、今年は前頭七枚目でしたが五斗蒔田桜の素晴らしい枝振りも、実際には三役級のインパクトがあります。