バルセロナで食べられるシーフード料理
スペイン料理や地元の郷土料理カタルーニャ料理だけでなく、日本料理からメキシコ料理までおいしいものは何でもあるバルセロナですが、滞在中に必ず訪れたいのはシーフードレストラン。高級レストラン=シーフードレストランという形式が定着しており、シーフードレストランで食事をすることは地元の人にとってはステイタスです。しかし意外と価格が手頃で、敷居の高くないレストランもあります。おすすめのシーフードレストランを4店ご紹介しましょう。
魚介の宝庫ガリシア地方のレストラン「フォンド・ド・マル」
シーフードレストランのメッカは、海岸近くのバルセロネタ地区ですが、この「フォンド・ド・マル」は、エシャンプレ地区の世界遺産カサ・ミラとサグラダ・ファミリアの中間辺りにあります。2001年オープン以来近くのオフィスのビジネスパーソンや、地元の人に愛される地域密着型のレストラン。オーナーのゴンサロ・ガルシア氏は、シーフード料理で有名なスペイン北部ガリシア地方の出身。バルセロナ一高級なシーフードレストラン「ボタフメイロ」で長年ウェイターを務めた後、フランチャイズ制のドイツ風ビアレストランのマネージャーなどを経て、長年の夢だったシーフードレストランをオープンしました。
この店の特徴は、ほどよくカジュアルな心地よい内装と、高級レストラン風の気の利いたプロのサービスが受けられる点。価格は良心的で、もちろん味にも定評があります。多くのシーフードレストランではセットメニューはなく、ア・ラ・カルトのみですが、この店はランチメニューのほか、価格ごとに少しずつ異なるセットメニューがいくつもあり、注文しやすいです。
食材のシーフードは全てガリシア産。毎日ガリシアの魚介市場から空輸で仕入れているとか。おすすめはスズキやへダイの塩釜焼き、シーフードパエリア、シーフードの盛り合わせオーブン焼きなど。
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■Fondo do Mar(フォンド・ド・マル)
住所:Provença 327 Barcelona
TEL:(34) 93 459 2642
営業時間:13:00~16:00、20:00~24:00
定休日:日曜夜、月曜
伝統的なシーフード料理をビーチ前で「カン・マジョ」
シーフードレストランが並ぶバルセロネタ地区で定評のあるレストランのひとつ。1968年にオープンし、現在は2代目のエンリック氏とその妹がオーナーを務めています。平日昼間は企業のエグゼクティブクラス、夜は地元の人やツーリスト、週末は家族連れと様々な客層に人気。その理由は、クラシックながらも、家庭ではなかなか再現できない味。前菜、メイン、デザート、ドリンクととった場合の平均価格は40~45ユーロですが、パエリアとドリンクだけなどフルコースでなくてもオーダー可能で、接客係の応対も親切です。
バルセロナのフランカ地区にある卸し市場から毎日取り寄せる魚介は新鮮そのもの。その一部は店内のショーケースに並びます。しっかり煮込んだだしで炊くご飯料理だけでなく、イカをさっと焼いたものなども美味なソースがかかっていたりとさり気なく手が込んでいます。店の看板料理は、アカザエビとハマグリのクリーミーリゾット。炒めた玉ねぎのほのかな甘さがきいていて、塩加減がきつめのスペイン料理にしては優しい風味で絶品です。
内装は海を思わせる水色の壁に、地中海やバルセロナがイメージの絵画がたくさん飾られて、ほどよくロマンチック。奥行きが深く50~60人収容可能。80席ある広大なテラス席では、バルセロネタビーチを見ながら食事ができます。
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■Can Majó(カン・マジョ)
住所:Almirante Aixada 23 Barcelona
TEL:(34) 93 221 5455
営業時間:13:00~15:30、20:00~23:30
定休日:日曜夜、月曜
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