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我妻恵美子『肉のうた』インタビュー!(4ページ目)

大駱駝艦の女性最古参舞踏家・我妻恵美子さんが新作『肉のうた』を発表! 女性舞踏家を総動員し、大駱駝艦の拠点・壺中天を舞台に独自の作品世界を提示します。ここでは、創作にあたる我妻さんにインタビュー! 作品づくりの過程とその想いをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド

作品のヒントを見付けるために普段から心がけていることは?

我妻>何かするというより、ふっと入ってくることの方が多いですね。この作品の稽古が始まってからはすごく目を光らせてますけど(笑)、どちらかというとがっついてないときの方が新しいものに出会うことが多くて。がっつけばがっつくほど、パソコンで調べてみたりと、知識に偏るんです。何でもないときに“あっ!”と思ったときの方が、豊かな感じがします。

ph

 


作品づくりで煮詰まったときのストレス解消法は?

ph

2010年『煩悩カケル』 
ph松田純一

我妻>普段東京で生活していると、すごく山に行きたくなります。東京にいると視界が狭まる感覚があるというか、だんだんシンドくなってきて、うわーっと開けるところに行きたいという欲求が高まってくる。

実際作品づくりで考えすぎて詰まったときは、思い切って山に行った方が柔軟になれるような気がします。山といっても、実際に行くのは高尾山レベル。サンダルで登れる程度の高さなので、山が好きですって言うのが恥ずかしいくらいですけど(笑)。
ph

 


でもやっぱり、緑があるところっていいですよね。頭でいろいろ考えてるより、外の世界にヒントが落っこちていることの方が多い。葉っぱの揺れだったり、水が流れてる様子、虫が動く感じとか。そういうものを見て、“そうそう、そういうことだったっけ”と気付く。そこで整理できることもあるし、自分の中だけで考えて頭でっかちになっていたのを、外に目を向けて少し一般化できることもある。自然界で起こってることを受けて、自分の感覚をもう一度リフレッシュする。そういうことができるという意味では、高尾山はすごく好きです。

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