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Wi-Fiスポットを利用する際の注意点(2ページ目)

先回の記事では、公衆無線LANであるWi-Fiスポットについて述べた。大変便利なサービスなのだが、手放しでは喜べない面もある。今回の記事では、Wi-Fiスポットを利用する際の注意点をまとめて述べよう。

岡田 庄司

執筆者:岡田 庄司

LAN・無線LANガイド

Wi-Fiスポットを安全に利用するには

市中に多くあるWi-Fiスポットを安全に利用するにはどうしたらよいのだろうか。

1.個人情報はやりとりしない

WiFiは安全に利用しよう

Wi-Fiは安全に利用しよう

Wi-Fiスポットを利用した場合、管理者には利用者情報が記録される。利用者情報といっても、機器に割り当てられている固有の番号程度で、住所氏名といったいわゆる個人情報ではない。しかし、データをやり取りする際の電波には暗号化されていないので悪意のある第3者にデータが傍受される可能性はある。

したがって、Wi-FiスポットではWebページの閲覧程度に止めてほしい。「通信販売のサイトにアクセスし自分の住所氏名を入力する。」ようなことはもちろん、「ネット銀行でIDやパスワードを入力し預金のやり取りをする。」などもっての外だ。

もっとも、特に機密性が要求されるサイトは、以下のようにhttpsで始まっていることが多い。

https://login.◯◯◯bank.co.jp/(以後略)~

httpsという表示は、守秘性の高い通信規約の1つでWebの通信データにSSLといわれる暗号が利用されていることを示している。しかし、偽装も考えられるし、そもそも無線で個人情報をやり取りするべきではない。家や会社の有線ネットワークでやり取りするようにしよう。

長くなったが、次の注意点を挙げよう。

2.知らないWi-Fiスポットに接続しない

出先では、素姓のはっきりしているWi-Fiスポットに接続するようにしよう。たとえば、以下のような携帯電話会社が提供しているサービスだ。
WiFiのロゴ

各社のWi-Fiロゴ


docomo:docomo Wi-Fi
au:au Wi-Fi SPOT
Softbank:ソフトバンクWi-Fiスポット





一応有料オプションとなっているが、一定の条件で無料にて利用できるユーザが多いはずだ。詳しくは、各社に問い合わせてほしい。

携帯会社が絡んでいるWi-Fiスポットであれば、悪意のある者が管理している可能性は低い。とはいっても、電波自体は暗号化されていないので、1で述べたように個人情報をやり取りしないことが肝心だ。

巷には、いわゆる野良Wi-Fiと呼ばれるWi-Fiスポットがある。野良Wi-Fiとは、暗号化がなく、無償でネットワークに接続可能な状態になっているアクセスポイントのうち素姓の知れないアクセスポイントのことである。

悪意を持った第3者が自分のネットワークをわざと開放し、接続してきた利用者の通信内容を解析し情報を取得することもある。したがって、むやみに知らないWi-Fiスポットに接続するのは避けよう。

次は、ノートパソコンをWi-Fiスポットで利用する際の注意点を述べよう。

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