アルゼンチン第二の都市コルドバ
アルゼンチンの都市といえば、やはり首都のブエノスアイレスが真っ先に思い浮かびます。でも、もう一カ所くらい町を見たいなあと思ったなら、少し足を伸ばしてコルドバに行ってみるのはいかがでしょうか。コルドバは、ブエノスアイレスから西北西に向かっておよそ700kmほどの場所に位置するアルゼンチン第二の都市。日本でいえば、東京に次ぐ大阪のような位置付けです。とはいえ、ブエノスアイレス首都圏が1000万人以上の人口規模であるのに対し、コルドバは140万人にも満たないほどなので、大都会というイメージとは少し違う落ち着いた雰囲気があります。そういった意味でも、喧噪に惑わされることなく居心地よく過ごせる町といってもいいでしょう。世界遺産を抱えるコロニアルな町並み
コルドバの特徴といえば、やはり植民地時代そのままに残されたコロニアルな雰囲気の町並みではないでしょうか。16世紀末に創設されたこの町には、南米大陸にキリスト教を布教することに燃えていたイエズス会の拠点が作られました。その際の建築や施設などは、「コルドバのイエズス会伝道所とエスタンシア群」という名前で世界遺産にも登録されています。アルゼンチン最古の大学といわれるコルドバ国立大学を筆頭に、モンセラ中等学校、ラ・コンパニア・デ・ヘスス教会などが集まって構成されているマンサナ・へスイティカと呼ばれる一角は、とにかく雰囲気がよくコルドバの居心地の良さを象徴するエリア。石造りの堂々としながらも、どこか優雅な雰囲気のある建築を眺めながら、学生になった気分で散策するのはなかなか楽しいものです。都心部から郊外まで楽しめる豊かなエリア
コルドバでは、町並みだけでなく町の中を流れる川にも癒される。
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ブエノスアイレスからのアクセス
飛行機だと約1時間15分~1時間半。空港から市内まではタクシーで約30分(金額は300~500円程度)。長距離バスだと8~12時間程度(金額は3000円前後。会社やランクによって変動)。ブエノスアイレスのレティーロ駅のターミナルから運行しています。また、高速鉄道が開通するという計画もありましたが、現在は中断したまま進展していません。