整形靴の作成ノウハウをしっかり応用!

フットプリントと中敷

整形靴のノウハウを採り入れたKenji Hashimoto Orthopedic Shoe Makerらしい特徴が出るのが、採寸と中敷きです。フットプリントを基に靴をより立体的に、より足に合うように仕上げて行きます。

大規模商業施設・ハーバーランドのある浜側(はまっかわ)とは対照的に、JR神戸・高速神戸駅の山側(やまっかわ)は南北朝時代の武将・楠木正成を祀る湊川神社がどんと構える閑静な雰囲気。Kenji Hashimoto Orthopedic Shoe Makerのアトリエも山側、駅の出口から歩いてすぐのところにあります。近くには神戸っ子の間では有名な洒落たパン屋さんがあったりして、湊川神社と仲良く共存しているのが何とも心地良く感じられます。

主宰する橋本 健児氏は日本のビスポーク(誂え)靴職人としては、かなり異色のキャリアパスの持ち主です。大阪市内の出身で商社マンから神戸医療福祉専門学校三田校の整形靴科を経て、義肢装具製作の世界では有名な田沢製作所に整形靴技術者として入社。ここで整形靴や矯正靴を製作する傍らHiro Yanagimachi Workshopの柳町 弘之氏に師事し2013年に独立を果たした、「美しい靴」以上に「医学的に正しい靴」での経験が長い職人だからです。

中敷きの中!

中敷きの中身をペロッと開けてみました。ベースは自然なクッション性の得られるコルクで、必要に応じてアーチクッションや中足骨パッド等を封入した上でレザーの全敷で仕上げるので、見た目に非常に自然な起伏となります。

それ故、オーダーの仕組みも整形靴のノウハウを積極的に採り入れたものになっています。例えば採寸にはフットプリントを取るのを通じ、足の大きさだけでなく地面への圧力の掛り方まで綿密にチェック。更には「歩き方」や「姿勢」も前後・左右の方向から確認することで、単に足のみならずそれに繋がる脚、そして身体全体の「クセ」まで把握するよう努めます。

木型の作成方法は、ベースのものに盛り・削りを入れる「カスタム」と、顧客の足から石膏包帯で直接型取りし樹脂を流し込んだものから作成する整形靴と同様の「キャスティング」の2通り。前者であっても削りの工程が入るので、木型は使い回しではなく顧客毎の個別管理です。その上で本番用の革とは別の革で仮靴を作った上で仮縫いフィッテイングを行い、微修正を加え本番の靴の作製に進めて行きます。仮縫いはほぼ一回で大丈夫だそうですが、状況次第では複数回でも応じてくれますのでご安心を。納期は「カスタム」「キャスティング」いずれの場合も、今のところ約2~3ヶ月です。

まだまだこれまでのオーダーシューズにはない特徴があります。詳しくは次のページへ!