今や主戦場、魅力的モデル充実のコンパクトクラス
クロスオーバーSUVの主戦場は、今やコンパクトクラスだ。元々はトヨタRAV4やホンダCR-Vといった国産モデルが築いたカテゴリーだと言っていい。昨今では、世界中のブランドが世界で成長期待のカテゴリーとして力を入れているため、魅力的なモデルが非常に多くなってきた。 欧州Bセグメントの専用モデルはまだ数少ないが、Cセグには多数のクロスオーバーSUVモデルが存在する。なかでも、メルセデス・ベンツが満を持して欧州Cセグメントに殴り込みをかけた新型Aクラスベースのメルセデス・ベンツGLAクラスに注目したい。“兄弟”のなかでは最もバランスのいいスタイルで、ライドフィールも軽快のひと言。そのうえ本格オフ性能も持ち合わせている。パッケージオプションが豊富で、使用目的に応じて選べるのも嬉しい。もちろん、AMGモデルもあるから、プレミアム・スペシャリティとして乗ることもできる。 意外に見逃されがちな欧州フォードのクーガやエコスポーツも、非常によくできたクロスオーバーSUVだ。スタイルのユニークさと、走りの上質さで、プレミアムブランドに迫る。特にクーガのライドフィールは、上級モデルと比べて遜色のないレベル。ツウ好みの一台である。 アウディQ3も忘れてはならない存在だ。最近、高性能版のSモデルに続き、よりベーシックなFFモデルも追加された。Q5よりもフォルムのバランスがよく、サイズ、走りの質感ともに遜色ないレベルに仕上がった。アウディブランドの勢いを感じるモデルだ。