猫のシャンプーのやり方
猫のシャンプーのやり方
イエネコはアフリカのリビア一帯に生息するリビアヤマネコを先祖としており、長く人間と一緒に暮らすようになっても野生を色濃く残す動物なので、比較的暑さには強いとされています。
しかし、猫によって毛の質や生え方が違い、タイなど特に暑い地域に適応して生きてきたシャム猫のようなシングルコート(短いオーバーコート、またはアンダーコート1層だけが身体にぴたっと密着するように生えている)の猫もいれば、スカンジナビアなどの厳しい寒さに適応し、ダブルコート(上側のオーバーコートと、内側のアンダーコート/オーンヘアー)や、もっと地肌に近いところに柔らかいダウンヘアが密集して生えているトリプルコートを持つ猫もいます。
何となく短毛種はシングルコートと思いがちですが、アメリカンショートヘアーやアビシニアン、ロシアンブルーなどや、mix猫でもダブルコートの猫がたくさんいます。また長毛種でも、アンダーコートがなくシルクのような毛がとても美しいターキッシュアンゴラなどはシングルコートに属します。
ペルシャ猫やメインクーンやノルウェイジャンフォレストキャットなどの長毛猫はもちろんダブルコートですし、サイベリアンはトリプルコート。もしあなたの同居猫が、このようなダブルコートの猫であれば、1日1回は櫛で身体の毛をすいて、地肌が空気に触れるように、また軽く地肌をマッサージしてあげるとより健康的に過ごせます。
メインクーンはダブルコート
猫にシャンプーは必要か?
初めて猫と暮らすという方からよく質問されるのは、猫に犬のようにシャンプーが必要かということ。犬は種類によってかなり体臭が強かったり、また散歩に行けば身体が汚れるので、定期的にシャンプーする必要があります。しかし、猫は基本的にセルフグルーミングといって自分で自分の身体を舐めてキレイにすることができるので、犬ほど頻繁にシャンプーの必要はありません。セルフグルーミングは猫の健康状態を表すバロメーターでもあるので、もし猫がセルフグルーミングをしなくなって、薄汚れて見えたらどこか悪いところがないか、動物病院で診察を受けて下さい。
セルフグルーミングで顔を洗います
猫の身体を触って、ベタベタする感触を感じたら、また、毎日コーミングしていても毛がもつれると感じたら、シャンプー時かもしれません。また短毛種で、あまり汚れていない猫でも、換毛期のむだ毛を一気に落とすためには、シャンプーが効果的です。
シャンプー前の準備
いつも以上に念入りにクシを使って全身の毛をきれいに梳かし、毛玉などがあれば事前にもつれをほぐしておきましょう。また爪を切り、耳掃除も済ませておきます。最初と最後はきれいにコーミング
猫のシャンプーのやり方
猫の全身が浸かる大きめのタライや衣装ケースにお湯(この時期でしたら39度ぐらい)をはり、猫の身体をゆっくりお湯に浸します。お湯の中で、毛をほぐし、地肌にお湯が浸透するようにマッサージし、シャンプーをよく泡立てて、地肌からマッサージするように洗い上げ、お湯が透き通るまで何度も取り替えながら丁寧にすすぎあげます。よくお湯を浸透させて下さい
シャンプーはきれいにすすぎましょう
タオルドライはしっかり!
【関連記事】