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猫の爪とぎのしつけ方は? 爪とぎを使わせるマル秘テク

飼い猫に爪とぎを覚えさせるときのしつけのポイントや、使ってくれない爪とぎを使わせるコツを解説いたします。いつ爪とぎを教えればいいのか、どんな爪とぎを選べばいいのか迷っている方はぜひチェックしてみてください。

古川 諭香

執筆者:古川 諭香

猫ガイド

猫の爪とぎはどうしつければいい? おすすめグッズや対策は?

猫の爪とぎのしつけ方

爪とぎは猫の習性

爪とぎは、猫の習性のひとつです。しかし、飼い主さんの中には、猫がどうして爪とぎを行うのか疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。

また、購入した爪とぎを飼い猫に使ってもらえず、悲しい思いをしたことがある方も多いかと思います。そこで今回は猫が爪を研ぐ理由や爪とぎを使ってもらうためのマル秘テクをご紹介していきます。
 

猫はなぜ爪とぎをするの?

1.マーキングのため
猫はフェロモンを重視する動物です。そのため、爪とぎをすることで肉球や爪の周囲にある臭腺から分泌されるフェロモンを家具や柱などにこすりつけます。

こうした行為は“マーキング”と呼ばれており、猫の世界では高い位置ににおいをつけた者が強いと認められる傾向があるのです。自分のにおいがついた物や場所は、猫にとって安心できる所有物や縄張りとなります。

2.爪の状態を良くするため
爪を常に良い状態に保っておくことも、爪とぎを行う理由のひとつです。猫の爪は人間と違い、内側の層と外側の層によって成り立っています。

そのため、爪とぎをすることで外側の古い爪の層をはがし、常に鋭い爪を保っているのです。特に前足の爪は獲物を捕まえる時や他の猫との喧嘩時に武器となるため、こまめに研ぐでしょう。

3.心を安定させるため
ストレスを解消したいときや気分転換をしたいときにも、猫は爪とぎをします。例えば、狩りに失敗したり、飼い主さんから怒られたりしたときに、心を落ち着かせるために爪とぎを行うのです。そして、起床時や遊ぶ前の爪とぎには、気分転換の意味もあります。

4.構ってほしいから
猫が飼い主さんの近くで爪とぎを行っているのは、構ってほしいサインであることも……。猫は学習能力が高く、賢い動物なので爪とぎをすることにより、飼い主さんの気を引けることを知っています。

実は、ソファーや柱などで爪とぎを行うのも、飼い主さんに怒られた経験を猫が「構ってもらえた」と認識している場合もあります。ですから、ダメな場所で爪とぎをする飼い猫を叱ることは逆効果になる可能性が高いのです。
 

いつから始めればいい? 爪とぎのしつけ方

爪とぎ

爪とぎをしつけるタイミングが重要!

猫に爪とぎを教えるとき重要なのは月齢ではなく、タイミングです。一度家具や柱などで爪とぎをさせると、その場所が縄張りになってしまいます。

ですから、初めておうちに連れてきたときに、しっかりとしつけを行うようにしましょう。そのためにも、猫を迎える前にあらかじめ爪とぎを購入しておく必要があります。

そして、爪とぎを教えるときは、猫の手を持ち、爪とぎにこすりつけてみてください。この時、無理に爪を出す必要はなく、肉球を爪とぎにこすりつけるだけで効果があります。こうすれば、爪とぎに猫自身のフェロモンがつくため、使用してくれやすくなるのです。
 

おすすめの爪とぎを紹介!

爪とぎを購入するときは、材質に着目してみましょう。猫によっては、自分好みの材質で作られたものでないと爪とぎを使ってくれない子がいるので、飼い猫の好みを把握しておくことが大切です。

爪とぎの材質は主に、「段ボール」「麻」「木材」「シリコン」に分けられます。その中でも特に猫が使ってくれやすいのが、段ボール製の爪とぎです。

数ある段ボール製の爪とぎの中でも一番、筆者がおすすめしたいのが、段ボール屋さんである「くらふと工房クレアル」が販売しているものです。
爪とぎ

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 段ボール製の爪とぎは長持ちしづらく、コスパが悪いことも多いものですが、こちらのものは猫が伸び伸びと爪とぎできるほど大きく作られています。形もトンネル型やタワー型など、様々な種類があるため、多頭飼いのおうちでも重宝してくれるでしょう。

また、猫は座って爪を研ぐことを好むタイプと立って研ぐことを好むタイプに分かれるので、立ちながら爪を研ぐ子には「ガリガリウォールスクラッチャー プラス」がおすすめです。

爪とぎ

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こちらは、メインクーンなどの大型猫種でも使えるほど高さがあり、段ボール特有の研ぎカスが散らばりにくいため、お掃除も楽に行えます。このように、爪とぎを選ぶときは飼い猫が普段、どんなポーズで爪を研いでいるのかも踏まえて、検討していきましょう。
 

購入した爪とぎを使ってくれないときは?

購入した爪とぎを使ってもらえないときは、もう一度飼い猫の手を持ちながら、爪とぎにマーキングさせてみましょう。それを2-3日ほど繰り返し、しばらく様子をみていると、次第に使ってくれるようになることも多いものです。

それでも使用してくれないときは粉末のまたたびを爪とぎに振りかけ、猫の興味を引きましょう。またたびは爪とぎに付属していたものを使用しても効果がありますが、効能が高いといわれている「またたび(純末)」 を使うと、より猫の気を引けるでしょう。
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また、中には爪とぎの素材が気に入らず使用してくれない子もいるので、違った材質の爪とぎを購入してみるのもおすすめです。爪とぎは、猫の心を健やかに育てていくためも欠かせないアイテムです。


家具や柱を守るためだけでなく、愛猫に快適な思いをさせてあげるためにも、爪とぎを活かしておうちの中に“研いでもいい場所”を設けていきましょうね。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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