マンションの電気代

マンションで使う電力は一般のビルと変わらないほどの規模になる。

来年以降販売される新築マンションは高圧一括受電が標準装備されそうです。その背景にあるのは、2年後にスタートする電力の自由化です。


高圧一括受電は電力の自由化のひとつのかたち

従来自然独占されてきた電気事業において市場参入規制を緩和し市場競争を導入することで、電気料金の引き下げや電気事業における資源配分の効率化を進めることを目的としています。

自由化により、
  • 誰でも電力供給事業者になることができる(発電の自由化)
  • どの供給事業者からでも電力を買えるようにする(小売の自由化)
  • 誰でもどこへでも既設の送・配電網を使って電気を送・配電できるようにする(送・配電の自由化)
  • 既存の電力会社の発電部門と送電部門を切り離すことで競争的環境を整える(発送電分離)
といったことが可能になるのです。

この自由化を受けて、高圧一括受電や電力小売りを手掛ける企業がベンチャー系、通信系、電力会社系、ゼネコン系、デベロッパー系、管理会社系などから誕生しています。こうした企業が新築マンションへの高圧一括受電サービスを積極的に提供しているというわけです。

高圧一括受電で電気料金は確実に下がる

ところで、高圧一括受電とは、どのようなものでしょうか。

電力の契約には、50キロワット未満の低圧契約、50キロワット以上2000キロワット未満の高圧契約、2000キロワット以上の特別高圧契約があります。電気料金は低圧契約だと1キロワット当たり26円なのが、高圧契約だと19円に下がります。

マンションでは専有部で電気を使用する各家庭と、共用部で使う電気を管理する管理組合が個別に電力会社と契約を結んでいます。そこで、マンション全体で一括して高圧契約をし、電力会社からの送電を各家庭と、共用部分に振り分ける、というのが高圧一括受電の仕組みです。

実際には高圧一括受電サービス会社が地域電力会社から高圧電力を一括購入し、マンション内に設置した変電設備で低圧に変換、共用部と専有部に供給します。各世帯の電気使用量の計量と料金徴収もサービス会社が行います。

高圧一括受電サービスのイメージ図

*高圧一括受電サービスのイメージ図(長谷工アネシスのホームページより転載)



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