いざキナバル!当日必要な持ち物、服装は?
距離でいえば片道8km強のコースですが、標高1866mの登山口から4095mの山頂まで、その高低差は2000m以上。標高3000mを越えると高山病にかかる恐れもあるので、自分のペースで無理のない登山を
着替え、防寒具
熱帯のボルネオ島とはいえ、標高4095mのキナバル山頂付近の気温は0度前後。しっかりとした防寒の準備は必要です。汗や雨で濡れた場合に山小屋で着替えられるようにTシャツや下着の替えは2枚以上用意しておきたいところ。
雨具
キナバル山登山中は、時間の長短の差はあれ、かなりの確率で雨に降られます。濡れることを前提にポンチョやレインジャケット、着替えなどを用意しておきましょう。
ヘッドランプ
山頂を目指すのはまだ日が昇る前の真っ暗な時間帯。懐中電灯だと手が塞がってしまうので、ヘッドランプと予備の電池をお忘れなく。
手袋または軍手
頂上付近はロープを伝って登る箇所もあります。手の保護と防寒をかねた手袋を用意しておきましょう。
登山靴
スニーカーでも登れる山とは言われていますが、登山要の靴または岩場でも滑りにくい履き慣れたシューズがおすすめです。
水、行動食
一日目の昼食はパックランチとして用意されていて、登山手続き時に公園本部で受け取ります。7合目の山小屋にも売店があり、水やおやつの調達が可能です。水は途中のシェルター(休憩小屋)に湧き水を貯めたタンクが設置されていますが「Untreated Water(未処理水)」と書かれており、飲料水としての水質は保証されていません。ガイド達はその水を飲んでおり、私もそちらの水を飲用して全く問題ありませんでしたが、お腹の弱い方はペットボトルの飲料水を1L以上携行した方がいいでしょう。
トイレットペーパー
山小屋にはペーパーがありますが、途中のシェルターのトイレにはペーパーがありません。
以上が必須装備となります。以下は必要に応じてご用意下さい。
トレッキングポール
できれば2本。脚への負担が格段に減り登山も下山も楽になります。険しい岩場の山小屋~山頂間は両手が空いていた方が登りやすいので、ポールは登山口~山小屋の間で利用して、登頂時には山小屋に置いていく方がいいでしょう。
酸素スプレー
高山病が心配な方向け。日本からの飛行機にはスプレー缶は持ち込めませんが、キナバル公園内の売店や山小屋でひとつ40リンギット程度で販売されています。
一通りパッキングしてみて、ちょっと重いなと感じたら、荷物を運んでくれるポーターサービスも検討してみましょう。ただしポーターはガイドのように登山客と一緒に登るのではなく、自分のペースで先に山小屋まで荷物を運んでいってしまいます。なのでポーターを頼む際には荷物は二つに分け、水や食料、雨具など登山中必要なものは自分用のリュック、山小屋より上で使う防寒具や着替えなどをポーター用の荷物として分けておく必要があります。
山小屋~頂上間で使わない着替え等の荷物は、登頂中は山小屋に置いておき下山の際に引き取れます。
またスーツケースなど、登山に使わない荷物は公園本部にあるステラサンクチュアリロッジの事務所でひとつにつき10リンギットで預けておくことが可能です。