暑さを我慢して熱中症になるのは本末転倒ですが、できるだけ節電して家計の負担を減らしたいものです。
そこで、エアコンのリモコンひとつでさらに節電できる方法をまとめてみました。それでは、エアコンのスイッチをONしてからできることを順にご紹介します。
エアコンを使う前に、窓を開けて床・壁・天井の熱を冷ます
外出から帰った時や朝起きて居間に入る時など、暑くなった部屋に入ると誰でも一刻も早くエアコンのスイッチをONしたくなります。しかーーし、スイッチをONする前に、まずは部屋の窓を開けて換気をしましょう。
特に日中留守にしていると、部屋が温室のようなり、床・壁・天井などの躯体自体があたたかくなっているのです。
エアコンの効きをよくするためにも、外気を入れてクールダウンすることが重要です。着替えたり汗を流している数分の間でOK。室内の空気が入れ換わってから、リモコンでスイッチON!しましょう。
Step1:まずは「自動」モードで運転
スイッチONをする時、リモコンのモードは「自動」が基本。暑いからと言って、いきなり「強風」にするのは間違い。というのも、エアコン内部の冷却機がしっかり冷えて、冷たい空気を送り出せるようになるまでは、エアコン側もそれなりに準備が必要だから!
準備が整わない内にいくら強風にしても、生あたたかい風しか送り出せないのです。「自動」モードなら、エアコンの準備が整い用意万端になるタイミング・風向・風量、全て含めてもっとも効率良い運転をしてくれます。
エアコンのことはエアコン自身に任せる気持ちで、まずは「自動」モードを信用してみて下さい。
Step2:設定温度は「28℃」から
部屋が暑いからと言って、設定温度をいきなり下げれば良いという訳ではありません。リモコンの設定温度が28℃であろうと24℃であろうと、部屋の温度が設定温度を超えていれば、目標の温度になるまでは最大運転をするので、吹き出す冷風の温度は変わりません。
まずは、省エネ推奨の28℃で運転を開始してみましょう。部屋が設定温度に近づくと、エアコンの運転パワーが弱まり安定運転に入りますので、それまで設定温度はいじらずに我慢しましょう。
でも、まだ暑いんだけど……という人は、さらに次のステップへ!
Step3:「風向」を変えて自分に風を当てる
先にも書きましたが、「自動」モードは、風向・風量ともに、全てコントロールして効率の良い運転をしています。例えば、冷気は下に溜まるので、冷房の時はルーバーが上向きになっているはずです。しかし「暑い」と感じた時は、リモコンで「風向」を変えて自分に直接風が当たるようにするのも対策のひとつ。
風向きを変更しても電気代は変わりませんが、風が当たれば体感温度は1~2℃下がると言われるのでお試しを。ただし、コレは自分ひとりで使っている時に限られます。複数の人が一緒の部屋に居る時は、ルーバーが左右にスイングするモードなどを活用して下さい。
Step4:「風量」を変えて空気の対流を促す
「風向」の変更だけではまだ暑い! と感じる場合は「風量」を少しアップしてみましょう。より多くの風が当たることで、体感温度がさらに下がるはずです。エアコンの場合、設定温度を下げるとコンプレッサーをさらに動かさなくてはなりませんが、「風量」はファンを動かすだけなので消費電力は少なくて済みます。
電気代がかからない節電効果の高いコトから試していくのが原則です!
Step5:「設定温度」を下げる
それでも暑い!!ダメだ……となったら、いよいよ最後です。「設定温度」を下げましょう。経産省の発表などでは、設定温度を1℃上げると10%の節電になると言われます。ということは、1℃下げれば10%消費電力がアップすると置き換えられます。
単純に計算すると、安定時に300Wの電力を消費していたら330Wにアップしてしまうということに。
一気に何度も下げずに1℃ずつ様子をみながら下げていきたいものですね。
いかがでしたか?リモコンひとつで、いくつか対策が打てるものです。これなら、面倒くさがりの人でも、寝転がりながらでもできるはず!いま直ぐリモコンを手にとって、少しでも節電になるエアコン使いを実践してみて下さい。
【参考記事】
エアコン節電対策5つのポイント
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