何気ない日用品から思わぬ掘り出し物まで、何に出会えるかはお楽しみ
ヒエタラハティ蚤の市では、有料のレンタル出展ブースを借りた市民が、家の不要品からコレクターたちの目を輝かせるヴィンテージ品までを和気あいあいと売買している
並んでいるものの大半は何気ない日用品やガラクタに近いもの。けれどその中から思わぬ掘り出し物に巡りあう瞬間が楽しい
骨董品の商売人たちも店を広げていますが、ここでの主役はやはり一般市民! 駐車場のように白線で仕切られた区画を借りて、家庭内で不要になった日用品や衣類、雑貨や食器のコレクション、自作の手芸品や芸術作品などを、ずらりと並べて売り買いしているのです。
コレクターたちが目を輝かせるヴィンテージ食器をたくさん売り出しているブースも
支払いは、基本的に現金で。値引き交渉はゴリ押し注意
いかにも蚤の市らしく無造作にディスプレイされた商品たち
価格は、すでに値札で表示されている店舗もあれば、店員さんとの交渉次第、という店舗も。前者のようなお店でも、店員さんに親しみを持って交渉すれば、多少は値引きのチャンスもありますが、基本的にフィンランドには大胆な値引き交渉文化はありませんので、ゴリ押しすると困った顔をされてしまいます。はじめから値引き交渉に踏み切るのではなく、それらの商品の持ち主だった店員さんに、商品の背景や思い出を聞くところから始めて会話を楽しみ、仲良くなる……というのも、市民フリマならではの楽しい交渉術かもしれません。
お店側が商品を持ち帰るための包み紙や袋を用意しているとは限らないので、ショッピングバッグを持参しておけば、いざというときに商品購入を諦めずにすむでしょう。
併設するマーケットホール内には、ランチもできる新鮮食材店が
クラシカルなつくりのマーケットホール内には、八百屋やコーヒーショップなどさまざまな食品を扱う個人商店が並ぶ
ランチメニューもあることで知られる肉屋さんのそば2階にはテーブル席も
特にマーケットホール西側の一角には、ヘルシンキでは珍しく生牡蠣をいただけるオイスターバー(鮮魚店)、新鮮な上質肉でハンバーガーなどのイートインメニューを提供する精肉店などがあり、ここでのランチもおすすめ。2階にはテーブル席も用意されています。2015年には、ヘルシンキではまだ珍しいラーメン屋さんも出店し話題になりました。
1903年にできた、ヘルシンキで2番目に古いマーケットホール
■Hietalahden kirpputori(ヒエタラハデン・キルップトリ/ヒエタラハティ蚤の市)
住所:Lönnrotinkatu 34, Helsinki
アクセス:トラム6「Hietalahdenkatu」下車すぐ
営業時間:2017年度は5月2日~9月30日まで。月~金曜8:00~18:00、土曜8:00~16:00、日曜10:00~16:00
※上記はあくまで出店可能時間であり、実際は午前9~10時ごろから出店準備を始める人が多いです。また、終業時間を待たず早々と撤退していくお店も少なくありません。悪天候時は中止されます。
■Hietalahden kauppahalli(ヒエタラハデン・カウッパハッリ/ヒエタラハティマーケットホール)
住所:Lönnrotinkatu 34, Helsinki
アクセス:トラム6「Hietalahdenkatu」下車すぐ
営業時間:夏季は月~火曜8:00~18:00、水~土曜8:00~22:00
定休日:日曜
※店舗により営業時間が変わるので、ウェブサイトで確認してください。