ノルウェー/ノルウェーの観光・世界遺産

北欧デザイン好きにおすすめノルウェー手工芸博物館

ノルウェー手工芸博物館ではノルウェーや北欧を中心とした900年以上にわたるデザインが展示されています。4階建ての館内にはカフェやおしゃれな雑貨ショップもあり、民族衣装などのファッション、テキスタイル、生活雑貨、名作デザインチェア、陶器やガラスがこれでもかというほど贅沢に並べられています。北欧デザインや北欧雑貨好きであれば、ぜひ訪れておきたいスポットです。

鐙 麻樹

執筆者:鐙 麻樹

ノルウェーガイド

北欧デザイン史が学べるオスロの博物館

手工芸博物館

北欧デザインの歴史を見て知ることのできる手工芸博物館。カラフルな名作デザインチェアは必見! Astrid Loevaas and Kirsten Wagle: Wall 2, 1994 (C) Astrid Loevaas and Kirsten Wagle / BONO, 2014. Courtesy of Nasjonalmuseet. Foto: Asaki Abumi

北欧デザインチェア

こどもが図画工作を楽しめる室内。家具は北欧デザインチェアの復刻版 Courtesy of Nasjonalmuseet. Foto: Asaki Abumi

オスロ中心地に位置するノルウェー手工芸博物館は1876年創設のノルウェーや北欧他国を中心としたデザインを展示している観光スポットのひとつです。12~21世紀にわたる民族衣装などのファッション、テキスタイル、陶器、ガラス、名作デザインチェア、生活用品などの北欧デザインが贅沢に並べられています。

通常はチケット代は有料ですが、週末に旅行予定のある方は入場料が唯一無料になる日曜日がおすすめ。周辺には画家ムンクの作品も展示されている国立美術館、人気カフェ「フグレン」もあります(別記事「北欧デザインとカフェバーの人気店フグレン」)。なお、博物館の受付の側にあるロッカーに荷物を預ける必要がありますが、利用には1ノルウェークローネが必要となるので通貨を忘れずに(受付で貸し出してくれることもあります)。

12世紀以降のデザインとファッションの歴史コレクション

北欧家具

アール・ヌーヴォーがノルウェーのデザインに与えた影響などを辿ることができる Courtesy of Nasjonalmuseet. Foto: Asaki Abumi

館内は大きく4階に分かれており、年代ごとにデザインが展示中。1階は展示内容が頻繁に変更されています。2階には近代の北欧デザインの展示のほかに、子ども達が自由に作品制作ができるスペースがあり、そこで使用されているデザインチェアにも注目です。3階は12~20世紀の展示、4階にはガラスや陶器の展示のほかに、王族衣装を含む民族衣装がずらりと並び、ファッションの歴史をたどることができます。



北欧デザイン好きが最も興奮する!? 2階の近代デザイン展

北欧ファッション

北欧ファッション、アクセサリー、食器アイテムもずらり  Courtesy of Nasjonalmuseet. Foto: Asaki Abumi

キャサリンホルム

「北欧デザインの女王」、グレテ・プリッツ・キッテルセンのコーナー Courtesy of Nasjonalmuseet. Foto: Asaki Abumi

北欧デザイン好きの人が最も興奮するのは1905~2005年のデザインと手工芸品を紹介する2階かもしれません。フィンランド、デンマーク、スウェーデンのデザインに加えて、まだまだ日本では知られていないノルウェーのデザインが豊富に並びます。プロトモダニズム、機能主義、スカンジナビアデザイン、ポップデザイン、商品開発とグラフィックデザインなど、テーマはさまざま。カラフルで可愛いカーペットや名作チェア、シンプルで機能的な家具や陶器のコレクションは「これぞ北欧デザイン」という貫禄を放つものばかりです。

「北欧デザインの女王」とも称えられる、ノルウェー出身のグレテ・プリッツ・キッテルセン氏がデザインしたエナメルの食器コーナーはお見逃しなく。彼女のパートナーでもあり、建築・デザイン界に大きな影響を与えたアルネ・コルスモ氏やノルウェーのデザインチェアの巨匠のひとりでもあるフレドリク・カイセル氏の作品も展示されています。ノルウェーブランドのフィッギョ社やスタヴァンゲルフリント社など、蚤の市でいまでも見つけることのできる北欧食器の有名ブランドもずらりと勢ぞろい。台所用品や女性のドレスからは、戦後の専業主婦の生活様式も伝わってくるので見ごたえがあるでしょう。

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「ノルウェー蚤の市の楽しみ方とアドバイス」
「ノルウェーのおすすめヴィンテージ北欧食器ブランド」

帝政様式を再現したおしゃれカフェ

カフェ

昔の建築デザインを楽しめる1階カフェ Courtesy of Nasjonalmuseet. Foto: Asaki Abumi

1階には「ソッリロッケン・カフェ」(Café Solliløkken)があり、おしゃれなインテリアに囲まれてケーキや飲み物が味わえます。カフェは「キャビネット」、「舞踏室」、「ガーデンルーム」と呼ばれる3つの空間に分かれており、帝政様式をテーマに200年以上前に建てられた官僚の邸宅の一部を再現したものです。

素敵な北欧デザインのお土産が買えるショップ

ショップ

北欧雑貨が豊富なショップでお土産を買おう Courtesy of Nasjonalmuseet. Foto: Asaki Abumi

カフェの隣にあるショップでは北欧ブランドを中心とした多彩な雑貨グッズが販売されています。ポップで元気な模様のファッションから、個性的でシンプルなアクセサリー、北欧デザイン史の書籍、若手アーティストが手がけた食器や老舗ガラス工房の作品、美術館限定のポストカードやマグネットのグッズなど、この中から特別なお土産を見つけることができるのではないでしょうか。カフェとショップは、美術館の入場チケットがなくても自由に出入りし、利用することができます。

外観

中心地から徒歩でアクセス可能 Courtesy of Nasjonalmuseet. Foto: Asaki Abumi

<DATA>
Kunstindustrimuseet(手工芸博物館)
住所:St. Olavs gate 1
TEL:+47 97 12 97 26
営業時間:火・水・金曜11:00~17:00、木曜11:00~19:00、土・日曜12:00~16:00
定休日:月曜
チケット料金:大人1人50ノルウェークローネ、観光券オスロ・パス持参で無料、日曜無料
「オスロ観光案内所と節約旅行に役立つ観光カード」
最寄り駅:バスNordahl Bruns gate駅、地下鉄Stortinget駅

※1ノルウェークローネは2014年9月現在、約16.8円。おおむね17円前後で推移。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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