パタゴニアの見どころ2 バルデス半島
生命の躍動感を感じたいなら、バルデス半島で過ごしてみよう 写真提供:アルゼンチン観光局
パタゴニアにはたくさんの珍しい動植物が棲息していますが、バルデス半島に行けばその生態をじっくりと観察することが出来ます。アザラシやペンギンから、ラクダに似たグアナコや、ニャンドゥといわれるダチョウの一種までその種類も様々。また、遊覧船でクジラやシャチを見るなど、各種ツアーも充実しています。年中通してとにかくたくさんの動物たちに出会えますが、ペンギンやアザラシは夏、クジラの群れは春から夏と季節によって違うため、何を見たいかによって日程や時期を考えましょう。
バルデス半島に行くには、プエルト・マドリンの町が拠点となります。ブエノスアイレスからは飛行機で約2時間。長距離バスだと20時間前後かかります。
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バルデス半島
パタゴニアの見どころ3 クエバ・デ・ラス・マノス
遥かいにしえの文化が息づく洞窟壁画は、自然とはまた違うパタゴニアの魅力 写真提供:アルゼンチン観光局
パタゴニアの見どころは、大自然だけではありません。スペインに侵略される遥か昔から、この地には先住民たちが住んでいました。そんな先住民が9000年以上も前に描いたといわれているのが、クエバ・デ・ラス・マノスの壁画。無数の手形が洞窟一面に残された様子は圧巻です。手形だけでなく、グアナコなどこの地に棲息する動物の姿も描かれており、当時の生活を想像してみるのも楽しいもの。
クエバ・デ・ラス・マノスへのアクセスはかなり不便。ブエノスアイレスから飛行機でコモドロ・リバダビアを経由し、バスでペリト・モレノやロス・アンティグオスといった町へ行き、そこからツアーに参加するのが一般的です。
パタゴニアの見どころ4 フィッツ・ロイ山
フィッツ・ロイは世界中の登山家が憧れる南米の名山のひとつ 写真提供:アルゼンチン観光局
チリとの国境に、高く鋭くそびえ立つフィッツ・ロイ山。3405mの高さを誇る岩山は、トレッキングコースとしても人気があり、その独特の風景を楽しむことができます。季節や時間帯によって表情を変えていく姿は、いつ見ても神秘的。拠点となる町エル・チャルテンからは、いくつものツアーが出ています。
エル・チャルテンへ行くには、エル・カラファテという町からバスで4~5時間。
パタゴニアの見どころ5
ロス・グラシアレス国立公園とペリト・モレノ氷河
ブルーに輝く氷河はパタゴニアを代表する絶景のひとつ 写真提供:アルゼンチン観光局
パタゴニア観光最大のハイライトといっていい場所が、ロス・グラシアレス国立公園でしょう。ここには47にも及ぶ氷河群が広がり、驚くべき大自然の姿を体感することができます。最も大きなウプサラ氷河や、氷河群に囲まれたオネージ湖など絶景は数多くありますが、なかでも有名なのがペリト・モレノ氷河。青白く輝く巨大な氷河を間近で見ることができるだけでなく、崩落の瞬間を確認できるのもポイント。崩落を見るなら、12~3月の夏の観光シーズンがベスト。クルーズ船に乗って見学したり、氷河の上を歩くツアーなどもあるので、様々な角度から氷河を楽しむことができます。
ロス・グラシアレスへ行くには、拠点となる町エル・カラファテにまずは行くことになります。ブエノスアイレスからは飛行機で3時間半程度。このエル・カラファテには宿泊施設も多く、ここからツアーに参加して氷河群を観に行くのが一般的です。
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ロス・グラシアレス国立公園(ペリト・モレノ氷河)
パタゴニアの見どころ6 ウシュアイア
南緯55度に位置する“世界最南端の町”といわれるウシュアイア。マゼラン海峡とビーグル水道に挟まれたティエラ・デル・フエゴという島に位置します。町中では、世界の果て博物館や、世界の果て号といわれる小さな蒸気機関車などを楽しむことができます。また、ここから国立公園に入って珍しい動植物を観察するトレッキングや、ビーグル水道をセスナで遊覧飛行するなど、ツアーも豊富。そして、南極がすぐ近くということもあり、南極大陸へのクルーズも人気です。
ウシュアイアへのアクセスは、ブエノスアイレスから飛行機で約3時間半。他の町からも飛行機やバスが頻繁に出ています。
パタゴニアの見どころ7 チリ側(チロエ島、パイネ国立公園など)
パタゴニアはアルゼンチンだけでなく、隣国チリ側にも多くの見どころがあります。世界遺産にも登録されている木造建築で有名なチロエ島や、岩山と湖のコントラストが素晴らしいパイネ国立公園などが有名。アルゼンチンからチリに入るには、もちろんパスポートが必要ですが、簡単に出入国できるためスケジュールに応じて行き来してみてもいいでしょう。ただし、通貨が変わるので両替が必要になるのと、時差が1時間あるのでバスや飛行機の時間を間違えないように、注意が必要です。