食事ダイエット/肉・魚介類ダイエット

日本の味「うま味」がダイエットの強い味方に!

昨年12月、ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」。日本の伝統的な社会慣習として、「和食」の良さが改めて再認識されています。その「和食」に欠かせない味が「うま味」です。そして、このうま味のベースとなるのが、「昆布」と「鰹」のだし。このダブルのだしが最強の「うま味」であり、ダイエットの強い味方なのです。

余慶 尚美

執筆者:余慶 尚美

ヘアケア・ボディケアガイド

世界標準の味

日本が世界に誇る「うま味」は、昔からの5味「鹹甘酸苦辛(かんかんさんくしん)」」の「辛」に代わり、今では、国際的な5味として認識されるようになってきています。その代表的な「うま味」成分の鰹だしと昆布だしを今回はダイエットにいかにいいかをそれぞれ見てみましょう。

   

鰹だし

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2大「うま味」の鰹節と昆布

まずは、「うま味」成分のひとつである「イノシン酸」です。これは、鰹だしに含まれています。鰹だしは、世界で一番硬い食品である「鰹節」でとった「だし」です。そのうま味成分「イノシン酸」は、全身の細胞を活性化する働きがあるアミノ酸で、アンチエイジングにも嬉しい成分です。

また、鰹節には、神経機能に働きかけるアミノ酸「ヒスチジン」が多く含まれることが分かっており、交感神経を刺激し、脂肪燃焼を促進する効果や食欲も抑える働きなど、ダイエットにダブルの効果あるのです。

また、鰹自身もたいへんダイエット効果が高いのです。鰹は、初夏の初がつお、そして秋の戻りがつおと年に2回も美味しさを楽しめ、低カロリーでありながら、代謝アップに欠かせないタンパク質やビタミンB2 、B12が豊富なのです。ビタミンB12 は貧血予防にも嬉しい栄養素であり、血液サラサラ効果などもあるので、ダイエット以外にも積極的に食べたいお魚です。

昆布だし

そして、もうひとつの「昆布だし」のうま味成分が、日本で最初に発見されたうま味成分の「グルタミン酸」です。グルタミン酸には、抑うつ症状の改善や更年期障害の緩和に有効なリラックス成分であるGABA(ギャバ)を生成する働きがあります。このGABAにも、ダイエットに嬉しい効果があり、成長ホルモンの分泌を促進して脂肪分解酵素を活性化する働きがあります。つまり、脂肪がエネルギーにかわるためのステップである、脂肪から脂肪酸へ分解するのに大きな働きをGABAは担います。

生の昆布も水溶性植物繊維を多く含み、お通じを改善するだけでなく、コレステロールの吸収も抑えますし、利尿作用も高いのでデトックス効果も期待できます。
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