食事ダイエット/食事・生活習慣改善ダイエット

夏の栄養失調太りにご用心!(2ページ目)

オールアバウトの「生活トレンド研究所」が実施した「夏太り」に関するアンケートによると、4人に1人が昨年の夏に体重が増えたことがわかりました。夏は痩せるのでは!? と思っていると、実は意外な原因が!

浅尾 貴子

執筆者:浅尾 貴子

食事ダイエットガイド

栄養失調にならないためにはコレ!

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おにぎりにも何か1品添えて!

カロリー(エネルギー)とは、”量”を示す単位であり、栄養素としての”質”とは無関係。量だけたくさんとっていても、質がそぐわなればたくさんとったエネルギーを体内で使いきれません。典型的な症状としては、いわゆる夏ばて状態のようなダルさを感じたり、疲れを感じたりといった感覚が続くときは要注意です。カロリーだけはしっかりとっているのに、栄養失調になっているといえます。

これを防ぐためには「おかず」を添えること。コンビニのおにぎりには、ゆで卵や厚焼き玉子を添えて食事にしましょう。具材の少ない麺類の場合は、納豆や魚の缶詰などのおかずを添えてみてください。もちろん、さらに野菜類も食べるとなお栄養バランスが調います。夏の不規則な食生活から体脂肪や体重が増えてしまうという”栄養失調太り”を防ぐためには、食事内容のチョイスがとても大切です。

暑くてもいつも通りに食材の数をそろえ、ごはんや麺などの主食、肉や魚や大豆製品などのおかず、体の調子を整える野菜も忘れない、という基本の食べかたが結局は必要になってくるわけです。

大事な体内時計の存在

近年の日本人は40年と比較しても食べる量が300kcal分くらいも減ってきているのに、生活習慣病としての肥満の人は増加し続けています。外食や中食なども増えて脂質の摂り過ぎになったり、運動不足になってしまったりといった原因とともに考えられているのが、体内時計の乱れです。

たとえば夏の開放感から夜遅くまで起きてしまったり、暑くて眠れないといったことから寝不足が続いてしまうと、体内時計がくるってしまいます。その結果レプチンという食欲抑制ホルモンが減り、グレリンという食欲増進ホルモンが出て、普段よりも多く食べてしまうといった実験結果もあります。さらに寝不足時には、揚げ物や甘いもの、炭水化物といった嗜好性が高まるということもわかっていて、必要以上に食欲が増してしまうということが心配されます。

また、朝起きて代謝のスイッチを入れ、活動時間にしっかりと体温を上げるといった機能が低下することで、一日に使うエネルギーとしての基礎代謝量(生命維持のために最低限必要とされるエネルギー量)が低下してしまい、より太りやすくなるということも心配されています。

暑い夏を太らず過ごすコツ

できるだけ同じ時間帯に就寝、決まった時間に起床して、朝食をとりましょう。体内時計を整えるために有効です。外で買ったりして食べてもOKで、ヨーグルトや牛乳、たまご料理など何か1品たんぱく質を添えることを忘れずに。

昼食で麺類などを選ぶときも、豆腐など豆製品、魚や肉のおかずなどを1品添えるようにしましょう。栄養失調太りを防ぐことができます。夕食時もお酒中心はほどほどにして、きちんと食事を食べる曜日も決め、夏のカラダに栄養もチャージを。疲れを引きずって食生活がおざなりになると、夏ばてと夏太りの原因を引き起こしますので注意して下さいね。

いかがでしたか。夏はどうしても食欲が落ちてしまいますが、結果的に夏太りを引き起こさないために、きちんと食べ続けることの大切さもお忘れなく!
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ダイエットは個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮したうえで、正しい方法でおこなってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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