成都の物価
成都は他の大都市と比べると比較的物価が安いと言われています。コーラ1本の値段は 3元(約40円)、地元の人たちが通うような店で麺を食べる場合は、1杯7元(約95円)ほど。ローカルな旅をすれば、予算は少なくて済みますが、環境もキレイで清潔なレストランなどで食事をする場合は一人約50~100元ほどの予算が必要です。
四川語はズーズー弁?
四川では、四川語が広く話されていますが、中国語の標準語といわれる「普通語(プートンフア)」も十分に通じます。また四川語は、上海語や広東語ほど「普通語(プートンフア)」との差異もないため、中国語を勉強している方であれば、ある程度、四川の人が話している言葉を理解できると思います。
普通語では舌を巻きながら、日本を「リーベン」といいますが、四川語では舌を巻かないので「ズーベン」と発音します。舌を巻くのが苦手な日本人にとって、実は四川語は発音しやすい方言なのかもしれません。
英語は、高級ホテルやバーなど、外国人が多く行くような場所でしか通じないのが現状。必要に応じて、漢字を書いて筆談でコミュニケーションをとってみてください。
成都の治安
基本的に成都の街は、女性同士、家族連れでも安心して歩くことができます。人通りの多いとこであれば、女性一人で夜歩いていても特に危険はありませんが、どこの国でも、夜はなるべく一人では出歩かないように心掛けることは大切です。ただし、成都北駅、バスの中、繁華街など、人が多いエリアはスリが多いので、貴重品の管理に気をつけてください。
成都の衛生事情
成都では少し前に火鍋屋で「老油」問題があり、今は禁止になっています。「老油」とは使いまわし油のことです。 火鍋のスープには大量の油が入っていて、一回その鍋で火鍋を食べると様々な味が油に染み込みます。昔の火鍋屋は一旦、油を濾してきれいにして再利用していたようですが、今はお店に行くと袋から新しい油を出してくれますので、ご安心を。衛生問題は中国全土でも大きな問題として取り上げられ、昔よりはよくなっていますが、日本と比べるとやはり差は歴然としています。気になる方は見た目があまりよくないようなレストランは控えて、キレイな場所に出かけるようにしましょう。
成都のトイレ
日本人の感覚で公衆トイレに行くと、衝撃を受けてしまうかもしれません。お世辞にも清潔とは言えない成都のトイレ事情ですが、昔に比べるとずいぶん清潔になりました。基本的に公衆トイレにはトイレットペーパーがついていませんので、マイティッシュは必須です。またトイレットペーパーは便器に流さず、備え付けのくず籠に入れます。
トイレはできるだけ、宿泊しているホテル、お茶屋さん、デパート、レストランなどで済ませておきましょう。
成都のスーパー、コンビニ
お土産を買うなら、「伊藤洋華堂(イトーヨーカードー)」がオススメ!1997年に第一店舗となる「春熙路店(チュンシールー)」をオープンして以来、店の雰囲気のよさ、サービスのよさ、品ぞろえのよさ、そのどれをとっても満足のいく場所として、成都の人たちの心をつかんできました。特に食料品売り場の込み具合は圧巻で、成都人の胃袋と安心感を満たし、成都のデパートNo.1の地位を確立。四川料理の調味料、食料品など目移りすること間違いなしです。
ちなみに、2003年にはオープンした「双南店(シューナン)」は、日本を含んだイトーヨーカドー全180店舗の中でなんと一番の売り上げを記録しています。
コンビニは、ここ2、3年の間にセブンイレブンが進出してきています。品ぞろえは日本と違いますが、あのコンビニ特有の雰囲気は同じです。セブンイレブン以外では「WOWO」という24時間コンビニがありますが、セブンイレブンの方が清潔で品ぞろえも豊富です。
成都で飲むお酒
四川で一番飲まれているビールの銘柄は「雪花(シュエホアー)」です。日本のビールと比べると、味が薄く、のど越しも弱く、単品で飲むとさほどおいしく感じられませんが、辛くて濃い四川料理との相性は抜群。基本的に、夏はビールを冷やしてありますが、夏以外は常温(もしくはぬるい)で提供されることが多いため、日本のキンキンに冷やしたビールを飲むのが好きな方には、常温のビールに慣れるまで時間がかかるかもしれません。
四川省でよく飲まれる銘柄「雪花(シュエホアー)」ビール
ここ四川には、白酒(バイジュウ)と呼ばれる穀物を原料とする有名な蒸留酒の銘柄が数多く存在します。アルコール度数40度以上の白酒をショットグラスに入れ、「乾杯(ガンベイ)」と杯を重ね、一気に飲み干すのが中国スタイル。
「五朶金花」(5つの金花)と称される四川での人気の白酒銘柄は以下になります。お酒好きの方はぜひ、試してみてください。
- 五粮液 (宜賓)
- 剣南春 (綿竹)
- 瀘州特曲 (瀘州)
- 全興大曲 (成都)
- 郎酒 (古藺県)
成都のお茶屋は中国一多いって本当?
成都市内にいけば、驚くほどお茶屋さんが多いことに気づきます。「茶館」「茶房」「茶楼」など基本的、「茶」がつくのは全部お茶屋さんです。街のお茶屋さんは食品の持ち込みもOK、何時間いてもOK、Wi-Fiも充実、食事をすることができるなど、気楽に利用でき、リラックスしたいときにオススメの場所。
成都のお茶屋は自由にリラックスできます