バルセロナ/バルセロナ基本情報

ボルン地区/バルセロナ

バルやカフェ、小さなブティックがたくさん集まるボルン地区は、地元の人に人気なだけでなく、観光客も多く訪れるバルセロナの名所です。お気に入りの品を探してショッピングしたり、のんびりバル巡りをしてみては?一緒に訪れたい観光スポットも紹介します。

秦 真紀子

執筆者:秦 真紀子

スペインガイド

地元っ子にも人気!いつも賑わうボルン地区

ボルン地区

ボルン地区内は車が入れない道も多いが、あまり大きくないので歩いてまわれる

ボルン地区は、小さな小道が入り組む旧市街の一角にある地区です。知る人ぞ知る小さなブティックやセレクトショップが立ち並び、有名メーカー物ではないオリジナルなお洒落を楽しみたい人がショッピングに集まります。またバルやカフェも多いので、夏場は特に夜も遅くまで賑わいます。またバルセロナを代表する観光名所もいくつかあるので、ショッピングや食事と一緒に楽しみましょう。

バルセロナ旅行の1日をボルン地区巡りにあてられれば理想的です。それが無理ならば、カテドラルなどと合わせて旧市街全体を1日まわる間に、是非ボルン地区も訪れてみてください。

では、ボルン地区の見所をみていきましょう。

ピカソ美術館

ピカソ

夏場の観光シーズンは入場に長い列ができることも

バルセロナの最も素晴らしい美術館の1つ。滞在中に是非訪れてほしいです。南部のマラガで生まれ、バルセロナで少年期を過ごしたピカソの作品が約4000点も展示されています。べラスケスの「ラス・メニーナス」をピカソ風にアレンジした往年の作品などは、大胆でユニークなピカソのイメージにぴったり。珍しい陶器の作品も多々並びます。

この美術館で一番の注目は、バルセロナに在住していた頃のピカソの作品。「初聖体拝受」や「科学と慈愛」など15、6歳の少年が描いたとは思えない作品にピカソの非凡な才能が光ります。そのほか一筆描きのスケッチなど、小さな作品も見落とせません。中世の宮殿を改装した美術館の建物も趣があります。詳しくはピカソ美術館の紹介ページで。

<DATA>
Museu Picasso(ピカソ美術館)
住所:Montcada 15-23Barcelona
TEL:(34)93 256 300093 256 3000
開館時間:9:00~19:00(木曜は~21:00)(12月24、31日は~14:00)
閉館日:月曜、1月1日、5月1日、6月24日、12月25、26日
入館料:14ユーロ

サンタマリアデルマール教会

サンタマリア

ボルン地区のシンボル。教会前の広場にはバルが集まる

ボルン地区の中心にある1329年に建築されたゴシック様式の教会。ボルン地区はバルセロネタの海岸に近いこともあり、航海に出る漁師たちの安全を祈るために建てられました。石造りの重厚な建築物で、天井が高く多くの輝くステンドガラスに彩られた美しい教会です。結婚式にも人気の教会なので、運がよければ式の様子が見られるかもしれません。

<DATA>
■Iglesia de Santa Maria del Mar(サンタマリアデルマール教会)
住所:Plaça de Santa Maria 1 Barcelona
TEL:(34)93 310 239093 310 2390
開館時間:9:00~13:30、16:30~20:00(日曜、祝日は10:30~)
閉館日:なし
入館料:無料

ボルンカルチャーセンター 遺跡博物館

カルチャーセンター

ビール会社モリッツのバルやお洒落なおみやげもの屋さんもある

元は市場の建物でしたが改装工事中に地下で遺跡が見つかり、所有者が誰になるか、またどのように残すかなど様々な物議を醸し出し、何年も工事中でした。2013年に晴れて博物館としてオープン。バルセロナのニュー観光スポットとして注目を集めています。遺跡は1700年頃のもので、通りやワインが醸造された場所などが床下に広がります。ほかにも1700年代に使用されていた陶器などの博物館も併設します。

この遺跡はバルセロナ市民にとって特別な意味を持つものでもあります。なぜなら遺跡が表す1700年にはバルセロナは独立した王国だったのですが、1714年にフランス・スペイン連合軍との戦いで街は破壊されてしまいまいました。歴史の転換期前の貴重な街の様子が見られる唯一の場所として、市民に大切にされています。

<DATA>
El Born Centre Cultural(ボルンカルチャーレンター、遺跡博物館)
住所:Plaça Comercial 12 Barcelona
TEL:(34)93 256 685193 256 6851
開館時間:10:00~18:45(9月は~20:00)
閉館日:月曜
入館料:4.40ユーロ(展示会場なしの通り抜けのみは無料)

カタルーニャ音楽堂

音楽堂

華やかな装飾が印象的な世界遺産。見学ツアーの所要時間は約1時間

バルセロナに数々あるユネスコの世界遺産の1つ。ガウディと同時期に活躍した有名建築家リュイス・ドメネク・イ・モンタネールが設計したモデル二スモ様式の建築物です。1905年~1908年にかけて建築されました。現在もコンサートやオペラなどに利用されています。カラフルなモザイクタイルや、巧妙な彫刻がゴテゴテとひっついたゴージャスな外観はインパクト大。一方内観はステンドガラスの天窓などエレガントな要素が満載です。見学はガイドツアーのみなので、ツアーに参加するか、日程が合えば開催されるコンサートを訪れてみては?上階にはレストランも併設されています。


<DATA>
Palau de la Música Catalana(カタルーニャ音楽堂)
住所:Palau de la Música 4-6 Barcelona
TEL:(34)93 295 720093 295 7200
開館時間:10:00~15:30(イースターと7月は~18:00、8月は9:00~20:00)
閉館日:なし
入館料:18ユーロ

サンタカテリナ市場

サンタカテリナ

バルセロナ現代建築の名所の1つ。建築に興味がある人は必見

1845年にオープンした街で最も古い市場。1988年に改装オープンした地元の人に愛される大規模な市場です。地元出身の有名建築家エンリック・ミラーリェスが設計しました。カラフルに波打つ屋根が特徴で、数々の素晴らしい建築物が大きな見所でもあるバルセロナで、街を代表する現代建築物の1つとして評価されています。市場では青果店、鮮魚店など活気のある店の雰囲気を感じられるだけでなく、カジュアルにおいしいスペイン料理が食べられるバル・レストランや、スペイン中のオリーブオイルが集まる専門店などもあります。地元の人に混ざって食品を買ったり、バルやレストランで一休みしてみましょう。

<DATA>
Mercat Santa Caterina(サンタカテリナ市場)
住所:Av.Francesc Cambó 16 Barcelona
TEL:なし
開館時間:7:30~15:30(火曜、水曜、土曜)~14:00(月曜)~20:30(木曜、金曜)
閉館日:日曜、7月の金曜日、8月午後
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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