返済意識、滞納リスクを知らずに利用している大学生の実態
日本学生支援機構が行った調査(平成23年度奨学生の延滞者に関する属性調査結果)では、奨学金を利用している学生の56%以上が「猶予制度の存在を知らなかった」と答えています。さらに2010年度から導入された個人信用情報機関への登録制度については、77.5%もの人たちが「あまり知らない」「知らない」と答えているのです。
また、奨学金問題を考える団体が行ったある調査によると、80%以上の奨学生が卒業後の月々の返済額や返済年数を理解せずに利用している実態が浮かび上がっています。
これでは、基本的なことである返済意識、奨学金のリスクとその対策への学生自身による危機管理が全くできていないと指摘されても仕方ないでしょう。
保護者対象の講演の中で、これらの数字を伝えると、参加者のほとんどが驚きの表情を見せ、会場の空気が一瞬固まってしまいます。
果たして自分の子どもの認識はどの程度なのか、と心配になってしまうからだと思います。
これらの問題の原因、対策については機会を改めてお伝えしたいと思いますが、では、どのような手続きを行えばいいのでしょうか。