ロードもトレイルも楽しめる、奥多摩ランニングコース

皇居や台場、駒沢公園など、都内には各所に多くのランナーが集まる“ランニングスポット”があります。しかし、そのほとんどはロード（＝舗装路）を走るコース。アップダウンも少なく、中には物足りなさを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、都内から通いやすいお勧めのランニングコースをご紹介しましょう。今回ご紹介するのは、トレイル（＝山道）とロードの両方を満喫できる『奥多摩ランニングコース』です。

[コース：青梅駅→奥多摩温泉もえぎの湯（奥多摩駅より徒歩10分）]

大自然の中をトレイルランニング

スタート地点は、JR青梅線の青梅駅。東京駅から約1時間15分、新宿から約1時間というアクセスです。タイミングが合えばJR中央線が直通し、乗り換えなしでたどり着きます。

駅に到着したら、さっそくスタート。駅に向かって右手に真っ直ぐ進み、永山公園方面へと進みましょう。程なくすると、すぐに急な坂道へと入っていきます。

坂道を少し進めば、そこはもう山の中。このコースは、いきなり青梅丘陵ハイキングコースというトレイルから始まるのです。

山に入ると、舗装路はありません。榎峠の出口まで、約9kmの道程が続きます。
ときには、どうやっても走れないほどの急勾配も。しかし、ふと辺りを見渡すと、心奪われるような大自然が包み込んでくれています。

ハイキングコースなので、道中にいるのはランナーだけではありません。その他に、登山客も見られます。

しかし、前に進めないほど混雑しないため、ゆとりを持って走ることができるでしょう。あくまで歩行者を優先し、声をかけたり、挨拶したりしながら走るのが、最低限のマナーです。細い道では、お互いに道を譲りあうようにしましょう。

尚、ハイキングコースを走っていると、「辛垣城跡」へと続く道があります。初めてこの場所を訪れる方であれば、「ちょっと行ってみようかな」と思うかもしれません。もちろん足を運んでみるのは良いのですが、ここは一気に勾配が急になるので、注意が必要です。
さらに辛垣城跡へ到着しても、実は看板があるのみで、他には何もありません。足場も悪いので、くれぐれもご注意ください。

坂道を下って河辺へ

細い道を下って榎峠を出たら、軍畑駅方面へ向かいましょう。ここまで、約9kmです。

ここからは、しばらく長い下り坂へと入ります。久々の舗装路は、山道を通った後だとなんとなく安心感が得られるでしょう。

坂をずっと下っていくと、軍畑駅入口の交差点に着きますが、右折して国道411号線に沿って進みます。

御岳渓谷遊歩道への入口が見えますので、ここを下りましょう。

遊歩道は川沿いを走るコースになります。足場が濡れている場合もあるので、気をつけてください。
コースから川原まで入ることもできるので、タオルを持っていれば川に足を入れて涼むのも良さそうです。

遊歩道は、澤乃井園へと涼しげな川沿いに伸びています。もし遊歩道を通りすぎても、国道411号線に沿って走ればコースに合流できますので、安心してください。澤乃井園には飲食を楽しめる場所もありますので、ちょっと一休みするのにもお勧めです。

澤乃井園からのコースは、次のような2つのパターンがあります。

1. 遊歩道をさらに真っ直ぐ進むコース
2. 国道411号線に乗るコース

澤乃井園や遊歩道から上を見ると、国道411号線がすぐ近くに見えるでしょう。土日祝日の場合、遊歩道はバーベキューや観光客で賑わっています。走りにくいこともありますので、ここでは国道411号線に乗るコースでご紹介を進めましょう。

あとは、ゴールを目指すのみです。