過去の産物となった「就社」
職務第一主義が今後のトレンドになるでしょう
一つの会社に定年まで身を捧げる「就社の精神」が美徳だったため、逆に転職には「尻が軽い」といった悪いイメージがありました。当時も今と同様、優秀な方へは黎明期のヘッドハンティング会社から突然連絡が入ることがありましたが、決して本人は悪い事をしているのではないにも関わらず「こんな電話に出ていること自体周りに知られては大変だ」と慌てて切ってしまうような空気でした。
時は流れ、現在では「会社主義」から「仕事主義」に、考え方がシフトしつつあります。従来型の会社に帰属しているサラリーマンは不要で、どんな組織に属するかに関わらず成果を出す、専門に特化した力を持つ人材が必要です。
現在ではまだ人事部が手とり足とり、節目節目で階層別やキャリア開発の研修をベースにライフスパンで社員を支援している会社も多いですが、今後は転職性向が高まっている現実を踏まえ、会社が面倒を見るのではなく、自己投資していく方向性に確実になっていくことでしょう。