美容医療/痩身ボディ系美容医療

医師が教えるクリニック処方ダイエット薬の使い方

食欲が抑えられない、炭水化物が好き、肉が好き、などの理由でなかなかダイエットが上手くいかない方も多いでしょう。肥満治療薬はダイエット薬、ダイエットピル、やせ薬と言われる事もあり少し怖いイメージもあるかもしれません。しかし、医師からの処方薬を用いることがダイエット成功の強い味方となります。この機会に少し勉強してみましょう。

名倉 俊輔

執筆者:名倉 俊輔

美容整形ガイド

薬は使い方次第で強い味方になります

薬は使い方次第で強い味方になります

ダイエットの成功率

ダイエットには様々な方法があり、例えば炭水化物を制限すると簡単に痩せられます。しかしそれができる人は少ないのが現実です。ダイエットは難しく、ダイエットの成功率はわずか2%、つまり98%の人はダイエットに失敗すると言われています。

ダイエットには様々な悩みがあるかと思います。一つ目はやせたい部分が細くならないことです。

まず、狙った場所を細くする、部分やせが基本的には難しいということです。ダイエットで落としたい脂肪は二の腕やお腹や太ももという方が多いでしょう。逆にバストなどは落ちて欲しくない部分だと思います。ダイエットでバストが縮んでしまって悩んでいるという方は胸の仕組みと豊胸についての記事をご覧ください。

二つ目はリバウンドしてしまう、続かないことです。ダイエットは我慢しないで手軽に、かつ効果を出したいというのが本音だと思います。

この視点でダイエットについて考えるときにダイエット薬はとても便利です。薬と聞くと、なんとなく怖いイメージを持つ方も多いでしょう。薬は一般の食べ物やダイエット食品と比べて、上手に使うと効果が期待できます。

副作用を少なく効果を出すには、ただやみくもに薬を飲めば良いというわけではありません。

ダイエットに対する考え方、薬の作用

健康な成人の体重は、身体で使うエネルギー量と食事で補うエネルギー量の差で決まっています。つまり痩せない原因は食べ過ぎである場合がほぼ100%です。

自分ではそんなに食べていないと思っても、活動量に比べて栄養を取り過ぎているのです。もちろん甲状腺機能低下症など、むくみやすい病気などの場合は除きます。

これから、国の認可を受けていて保険の適応基準に該当する場合は保険内での処方もできる薬を紹介していきます。

薬の作用を知って効果的に使いましょう

薬の作用を知って効果的に使いましょう

ダイエット薬は二つの作用に分けて考えます

・食欲を減らす。少ない量で満腹感を出す。
・食べても消化管から吸収されないようにする。便にそのまま出す。

 

食欲が抑えられないタイプの方に効果的な薬

【タイプ】
小腹が減って、ついつい間食してしまう人
夜間の空腹感が強い人
満腹感が少なく、食事の摂取が多い人

【代表的な薬剤】
サノレックス(保険適用あり)

【飲み方】
1日1回0.5mg食前 最高1.5mgまで

【作用】
食欲を二つの経路からブロックする。専門的には食欲中枢への直接作用および神経終末におけるモノアミンを介した機序により摂食抑制作用がある。

お米、パン、麺が好きで炭水化物(糖質)が多いタイプの方に効果的な薬

【タイプ】
パスタ、米などの食品を多く摂る人
食事のスピードの早い人
ダイエットに失敗する理由は炭水化物を我慢できない場合が多い

【代表的な薬剤】
アカルボース(保険適用あり)

【飲み方】
1回100mg 1日3回 食前

【作用】
炭水化物(糖質)の吸収を抑える。アミラーゼと二糖類分解酵素の双方を阻害。海外では心筋梗塞等の抑制効果の報告。

肉好きで脂質(脂肪)を摂りすぎているタイプの方に効果的な薬

【タイプ】
肉類を多く摂る人
焼き肉などが好きな人
炭水化物、脂質の制限するのは苦手

【代表的な薬剤】
ゼチーア(保険適用あり)

【飲み方】
1回10mg  1日1回

【作用】
小腸コレステロールトランスポータ―阻害薬。小腸でのコレステロール吸収を選択的に阻害。

無理せずできる身体の管理法を見つけましょう

無理せずできる身体の管理法を見つけましょう

辛くないダイエットのためには、ある程度の息抜きが必要です。

どうしても焼き肉を食べたくなる事もあるでしょうし、ラーメンを食べたくなることもあるでしょう。そんなときに吸収を抑えて便に出す薬は強い味方になります。

ダイエット中やダイエット後の美しいボディーラインを保つためにも知っておきたい事です。

薬剤の入手方法

医師の処方になります。事前に薬の取り扱いがあるか、取り扱える医師がいるか等を問い合わせておくとスムーズだと思います。ダイエット外来があるクリニック、美容外科、一部の内科で取り扱われていることが多いです。

また、個人個人によって効果は異なります。利用にあたっては医師にご相談ください。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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