今年もやってきた6月の結婚シーズン。ジューンブライドにぴったりのワインを3つおすすめしよう。幸せな二人とそれを祝ってくれる人たち皆に感動の味わいと幸せなストーリーをプレゼントしてくれること間違いなしだ。
ローラン・ペリエ“グラン・シエクル”
こちらは200周年記念で2012年に発売された「レ・レゼルヴ グラン・シエクル」。優美なボトルラインが印象的
シャンパーニュほどジューンブライドを引き立てる飲み物は他にない。1812年創立のローラン・ペリエは、「フレッシュさ」「エレガントさ」「バランスの良さ」を信条に、世界147カ国に輸出する指折りのメゾン(造り手)。日本でも安定した人気を誇る銘柄だ。
今回このシャンパーニュをジューンブライドにおすすめする大きな理由は、ずばり、2011年のウイリアム王子とキャサリン妃の結婚の際、チャールズ皇太子主催の晩餐会で使用された由緒あるブランドだから。
テイスティングで開けられたマグナムボトル。パーティーを盛り上げるボトルたちだ
なかでも、今年のジューンブライドにおすすめしたいのは同社プレスティージュ商品『グラン・シエクル』だ。訳せば『偉大なる世紀』。フランスが栄光に包まれていた太陽王ルイ14世の時代をイメージしたもので、豪奢で気品あふれるワンランク上のシャンパーニュだ。結婚祝いにこれほど向いたシャンパーニュはない。
先日都内で行われたテイスティング会で、ヴィンテージの違う7種をテイスティングした。当日の説明は、フランスより来日した最高醸造責任者ミシェル・フォコネ氏。オリジナリティとスタイルを追求した前当主ベルナール・ドゥ・ノナンクール氏の哲学を継承するこの3代目がみずから商品の詳細を語る贅沢な時間だった。
最高醸造責任者のフォコネ氏は、先代の意志を受け継ぐ技術者兼芸術家である
通常のプレスティージュ・シャンパーニュは、一つのヴィンテージの個性を生かすことが多いが、『グラン・シエクル』は出来の良い年をアッサンブラージュ(メゾンの哲学をもとに調合する一子相伝の手法)するいわゆる「マルチ・ヴィンテージ」スタイル。この日テイスティングした中で1950年代の3つのヴィンテージをアッサンブラージュした1本を味わったが、半世紀たつとは思えないほどフレッシュさと生き生きとした酸味とエレガントな舌触りが完璧なバランスで、驚くべき若さを体感させてくれた。
うつくしく荘厳に輝くのがシャンパーニュの魅力
ジューンブライドには、まさにこの『グラン・シエクル』のように、いつまでも溌剌とした若さと健康と愛を失わないようにという思いを込めておすすめしたい芸術品だ。
さらに、ブライダルらしく大勢での乾杯に向くマグナムサイズ(通常ボトルの倍の大きさ)を用意するのも手。ボトルが登場するだけで、パーティーの会場がぐっと盛り上がること間違いなしだ。ハッピー・ブライダル!