発表会当日には非日常的な出来事が次々と起こります。
1.楽屋入り
衣装・髪飾り・タイツ・トゥシューズなど、舞台に必要なものを持参して楽屋に入ります。出演の3時間前ぐらいを目安に楽屋入りするのが望ましいです。楽屋に入ったら、まず衣装をハンガーにかけましょう。ハンガーのない楽屋もありますので、折りたたみ式のハンガーを購入すると万全です。2. レオタードに着替え
楽屋入りしたあとは、レオタードに着替えましょう。レオタードでなくても動きやすい服装で構いませんが、上からかぶるタイプの洋服は絶対に避けてください。メイクをした後、衣装に着替える際にメイクが落ちて悲惨なことになりかねません。必ず下から着脱できるものか、前でジッパーやボタンで止める羽織るタイプの洋服をご用意ください。タイツは本番用のものを着用し、タイツの上から白系のスウェットパンツを着用します。スウェットを着用することで、メイクでタイツが汚れることもありませんし、冷え対策にもなります。ぜひ白色のスウェットを1枚お持ちになることをお勧めします。3. ヘアメイク
まずはヘアの部分、お団子をしっかりと作りましょう。髪の毛を引っ張るようにポニーテールにまとめ、お団子を作ります。ポニーテールの位置をなるべく上にしたほうが良いので、顎を少し上げてポニーテールを作ってください。下を向いた姿勢で作ると襟足が膨らんだ形の悪いお団子になってしまいますので要注意です。さぁ、そしていよいよメイクです。問題は誰がメイクを施すかですね。スタジオ側でプロのメイクアップアーティストにお願いすることもあるでしょうし、先生が担当することもあるでしょう。とにかくお任せしましょう。
ご自身でベースメイクをする場合は、クレンジングをしっかりしてから、ベースのファンデーションをたっぷりと塗り込んでください。毛穴を全て塞ぐように…。ベースをたっぷり塗っておくと、ポイントメイクの色の乗りが大変良くなります。特に目元をしっかり塗り込みましょう。上下まつげの際は念入りに塗ってください。
4. ウォーミングアップ
ヘアメイクが終わったら髪飾りを付けウォーミングアップに取り掛かります。先生の指示に従って行ってください。先生も大変お忙しいので、自分で出来る範囲のことは自分で行えるようにしておきましょうね。通常はバーレッスンを一通り行えば問題ないです。その後はトゥシューズを履いて足を慣らしてください。楽屋やトイレなど、床が汚れていることがありますので、トゥの上からオーバーシューズを履きましょう。オーバーシューズは古い靴下でも代用できます。5. 衣装着用
本番40分前位になったら、衣装着用の準備をします。トイレを済まし、トゥシューズのリボンが出ていないかチェックし、衣装と腕飾りを付けましょう。衣装着用後はアンダーショーツが見えていないか、補正用のゴムや糸が出ていないかなど、細かいところを全てチェックします。舞台で綺麗に見えるようにとにかくチェックしましょう。6. さぁ、本番
舞台袖では相当な緊張が襲ってくるでしょう。緊張で潰されそうになったら、「今までどれほど練習したか」 ということを思い出してみてください。練習を積み重ねて、上達したあなたはもう舞台人です。落ち着いて、舞台に臨んでください。袖では少しジャンプすると落ち着くので、これもトライしてみてください。舞台ではとにかく舞姫になったつもりで踊ってください。成功を祈ります!
7. 打ち上げ
本番が終わったら、打ち上げです。先生方、出演者のみなさんと楽しいひと時をお過ごしください。お疲れ様でした。以上です。
シミュレーションをすると、少しは恐怖心がなくなると思います。普段と同じような踊りを本番で見せることはなかなか難しいものです。これを逆に考えて、普段のレッスンのときから常に「これが本番」と意識して練習してください。実際の本番は一回勝負です。あらかじめ本番さながらにイメージしておいた者勝ちなのは確かです。