「頭から出す」のは問題演習の時だけ?

と言われても、「テキストを学習している時に、どのように知識を頭から出せばよいのか?」と疑問に思われる方も多いと思います。しかし、私は、逆に「問題を解いている時しか、知識を頭から出さないのですか?」と申し上げたいです。テキストの学習においても、知識を頭から出す、アウトプットすることはできます。

具体的な方法をお伝えします。たとえば、テキストには、以下のような記載があります。

テキストの見本

テキストの見本



司法書士試験で出題される「会社法」という科目の知識ですが、「定款」という株式会社の根本規則(株式会社の憲法のようなものだと思って下さい)を変更するには、株主総会の特別決議という、通常の株主総会の決議よりも、多くの株主が賛成する必要がある決議が必要となります。株式会社の根本規則を変更するため、通常の株主総会よりも多くの株主の賛成が必要となるのです。ポイントとなるのは、赤の下線が引かれている、「株主総会の特別決議」という部分です。

普通にテキストを読んでしまうと、アウトプットになりませんが、以下の緑色の線のところで“止め”、「株主総会の特別決議」というポイントを思い出そうとすることで、アウトプットとなります。

テキストでアウトプットする方法

テキストでアウトプットする方法



【アウトプット1】
小見出しのところで止め(下の部分を紙などで隠して頂いても結構です)、「株主総会の特別決議」というポイントを思い出します。「株主総会の特別決議」というポイントを“思い出そうと”しますので、これは、紛れも無くアウトプットです。

【アウトプット2】
上記の「小見出しのところで止める」という方法で思い出せなければ、少し文を読み進め、文の後半にある「株主総会の特別決議」というポイントを思い出します。これも、「株主総会の特別決議」というポイントを“思い出そうと”しますので、紛れも無くアウトプットです。
なお、このアウトプット2は、「ある日本語の構造」により、使えることが多くなります。ある日本語の構造とは、「日本語は、結論部分が後半にくる言語である」ということです。「~できる。」「~できない。」など、日本語は結論部分が後半にくるのが通常です。日本語にこのような構造があるため、日本では漫才が成立すると言われています。漫才は、「オチ」が不可欠ですが、結論が最初にきてしまう言語では、「オチ」が最初にきてしまい、漫才が成立しません。


このように、問題形式ではない説明形式のテキストにおいてアウトプットをしながら読み進めると、アウトプットの機会がかなり増え、学習効率がかなり上がります。

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