リーダーシップ/リーダーシップの基本知識

リーダーシップを高める“場”の重要性(2ページ目)

先日、私の恩師である野田一夫先生にゲストスピーカーとして講話をお願いした際に、受講されている学生に向けて衝撃的な言葉を発せられました……リーダーシップ能力を醸成するには”場”こそ重要なのです。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド


では、会社内でリーダーシップ能力を醸成するためには

リーダーシップ能力を早く獲得するにはベンチャー企業が面白い

リーダーシップ能力を早く獲得するにはベンチャー企業が面白い

会社内でリーダーシップを醸成するためには、管理職になれば自ずと環境が準備される訳です。然しながら、ここまで辿り着くためには、特に大企業の場合、最低でも10年以上、昇進が遅い官僚的な組織で20年位掛かるものもあります。これでは、これからのグローバル時代、あまりにも遅すぎです。では、どうやって構築すべきでしょうか?

早く獲得するには大企業よりもベンチャー企業です

先程示した通り、大企業ではリーダーシップを発揮する場が整うまで相応の時間が掛かります。所謂、中小企業でもあまり期待はできません。確かに、起業規模が小さくなるほど、組織あって無きようなもので能力を発揮すればどんどん昇進していくものの、社長が全ての権限を握っており、本質的なリーダーシップを発揮できにくい環境です。確かに、大企業と比較すれば期待できるものですが……。

一番良い環境はベンチャー企業でしょう。中小企業の一部の企業がベンチャー企業なのですが、ベンチャー企業とは創業後概ね10年未満で、他社では直ぐに真似できないユニークな技術、商品、ビジネスモデルを有し、IPO(株式公開)をターゲットにできる、毎年増収増益の成長発展している企業を示します。

共通して言えることは、経営資源である「人・モノ・金」のバランスが良く、“全ての原資は人である”という認識があります。よって、創業期から人への投資に力を入れており、採用、教育を単なるコストではなく、未来への投資であるという捉え方をしています。

事実、先の能力測定の結果では、大企業の平均値が1000点満点で520点、中小企業の平均値が450点、ベンチャー企業の平均値が580点でした。大企業以上に魅力的な人材に囲まれ、どこでも通用するリーダーシップ能力を磨く環境にあることがわかりました。
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