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関かおり改訂新作『ケレヴェルム』インタビュー!(3ページ目)

コンテンポラリー・ダンス界の一大アワード『トヨタ コレオグラフィーアワード2012』で、最優秀賞にあたる「次代を担う振付家賞」を受賞した関かおりさん。その受賞者公演として、3月に改訂新作を披露します。ここでは、上演を控えた関さんにインタビュー! 受賞の心境と作品への想いをお聞きしました。 

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

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作中はほぼ無音の状態で進んでいきますね。
踊っている最中、いわゆるカウントはとっているのでしょうか?

関>基本的にカウントはとっていないです。カウントはとらないけれど、タイミングが合うように、ということはお互いやっているというか……。デュオの場合は相手を待っている時間とか、待つためにどう過ごすか、という帳尻は合わせるようにしています。踊っているうちに相手の間合いもわかってきます。今回はできるだけみんなで合わせてやりたいと考えている動きがあって、そこは数字を数えてもらっています。

『Hetero』(2011年初演の岩渕貞太との共作のデュオ作品)も凄い数字の嵐で、ずっと数えています。ただ、数で合わせるだけで無機質になってしまうのは避けたい。“ここで自分は何を意識してどのように立っているか”というのはそれぞれにかかってくるので、今回もそこまで上がっていきたいと思います。


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『Hetero』 (C)Kazuyuki Matsumoto
 

クラシック・バレエ出身の関さんが、この境地に行き着いたのは何故でしょう?

関>たぶん型にはまれなかったから、こうなったんだと思います(笑)。もともと習っていた先生もカウントで数えるのではなく、メロディで教わっていたんです。他の子と合わせるのも、ほとんど音。大人になってから、カウントで揃えるということを初めて知りました。もしかして、数字で教わっていたら、作風は全然違っていたかもしれないですね。

私自身小さい頃から踊るのは好きだったんですが、『白鳥の湖』だったらオデットじゃなくてロットバルトがやりたいと思っていたり、キャラクターが強いものに惹かれるタイプでした。バレエはずっと続けていきたいと思っていましたが、いわゆるコンクールに出てバリバリやるような感じでもなかった。それより“自分がどう踊りたいか”という気持ちが強かった気がします。たぶん、頭がバレエ向きじゃないのだと思います。それでこうなっていったというか……。


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