直接ヒヤリング
あれこれ考え込む前に、まずは行動してみる。起業家に求められる姿勢です。
「相手にされないんじゃないか」、「重要な情報なんて、これからライバルになる人間に教えてくれるわけがない」などと尻込みしてしまう人もいるかもしれません。ただ、やってみると意外に話を聞いてもらえるものです。ガイドも独立直前、ある書籍を読んで興味をもった著者のところに直接連絡して、会いに行ったことがあります。やさしくアドバイスしてくれた上に、「今後、何かで連携しましょう」と応援してくれました。ぜひ、チャレンジしてみてください。
もちろん、紹介者がいれば、なおスムーズです。人脈を辿ってみてはいかがでしょうか。専門家に紹介してもらうというのもひとつの手です。
Webなどでの調査
次に行うべきなのが本格的な競合調査です。やみくもに調査をしても成果は得られません。まずは、Webサイトや広告媒体などで、自分が展開しようとしている市場でライバルになりうる競合他社について、効率的に情報収集を進めましょう。自分が重視する検索キーワードで検索してみることが近道です。
直接的に競合している場合以外に、間接的に競合しているところもチェックする必要があります。例えば、ハンバーガー店を開業する場合、地域の競合するハンバーガー店だけでなく、牛丼店も調査するといった具合です。
気になる競合他社が見つかったら、必ずブックマークしておきしょう。後に競合分析を進めたり、事業計画書を書いたりする場面でここで集めた情報が活きてきます。
現地調査をしてみよう
Webなどでの調査が進んだら、可能な限り現地調査もしてみましょう。実際に商品・サービスを購入してみるということです。例えば、飲食業の場合、競合他店に試食をしにいきます。個人的な思い込みを排除するために、できれば仲間に協力してもらい、曜日や時間帯をずらしながら、複数回にわたり調査することをオススメします。調査項目
調査項目としては、業種により様々ですが、例えば飲食業の場合、以下のようなものが考えられます。あらかじめ、調査項目を決めておきましょう。- メニュー
- 価格
- 味や盛りつけなどのクオリティ
- 外観や看板
- 内装、雰囲気
- 広さ、席数、席の配置
- スタッフ数、雇用形態
- 接客応対
- スタッフの動き
- 客層
- 客の入り具合
- 周りの客が必ず注文している売れ筋メニュー
- 周りの客の注文数