歩くと分かる緑の豊富さや
車の通行量の少なさ
現地の最寄り駅は、都営三田線「千石」駅と東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」駅で、いずれからも徒歩9分です。千石駅から歩くと平坦ということですが、ガイドは茗荷谷駅から歩いてみました。駅前は商業施設が集まっていますが、道を折れると「カイザースラウテルン公園」(彫刻作品を展示している広場)があり、奥には筑波大学が見えます。筑波大学のキャンパスに沿うように、湯立坂の道路わきに「窪町東公園」があります。この公園は、つどいの広場、こもれびの滝、滝見広場、桜の園、水辺の広場、ちびっこ広場、ふれあい広場で構成され、千川通りまで続いています。ここまでは下り坂ですが、次は網干坂を小石川植物園に向かって上ります。上りきったところがインペリアルガーデンの現地(東側)です。細い道路をはさんですぐに植物園の緑があるので、樹木に手が届くよう。では、現地四方の状況を確認しましょう。
南側には3階建ての社宅が建っています。北側は道路をはさんで低層マンションなどがあり、西側は道路をはさんで戸建ての住宅地となっています。三方が道路に面している点でも、バルコニーからの視界や採光・通風で期待ができそうです。
住環境に優れた希少性があるマンションですが、あえて欠点を挙げるなら周囲に坂道が多いことです。マンション西側の氷川坂は相当な角度がありました。また、閑静な住宅地には当然ながら近くに商業施設が多くありません。
また、保険会社から土地を取得したのは10年前ですが、小石川植物園の環境を守るなどに配慮して、計画を見直したということもあってか、駐車場(一部に機械式)は全住戸の52%と少なめです。大規模といっても共用施設が多いわけではないので、施設のメンテナンスは不要でしょうが、エレベーターの数が多いことや一部に機械式駐車場を採用していることなどで、大規模修繕の際にはその分のメンテナンス費用も考慮しなければなりません。専有面積約90平米のモデルルームのタイプで、管理費と修繕積立金合わせて3万円ということですが、その金額の根拠なども確認するとよいでしょう。
最後に、小石川植物園に行ってみました。植物園の入り口は離れたところにあるのですが、中にある建築ミュージアムを見学することができました。重要文化財となっている建物も素晴らしいですが、世界の著名な建築物の縮体模型も面白かったです。植物園の緑も豊かで気持ちがよいものでした。