洗練された味と雰囲気を楽しめるイタリアン「Capo」/上海
エレベーターの扉が開くと目に入る光景がこれ。一瞬にして古代イタリアへ場所と時間旅行。シックで洗練されたインテリアを担当したのは独特な世界観が有名で、人気を博しているデザイン会社「Neri&Hu」
古きよき20世紀初頭の雰囲気色濃いバンド。バンド付近で、ずばり1911年に竣工したビルを改装した最上階にあるイタリアンレストラン「Capo」をご紹介します。
まるで古代ドラマのセットのような、そんなロマンティックなVIP空間
エレベーターで最上階まで上がると、まず目に入るのがエントランスホールにある大きな「最後の晩餐」の絵画とさりげなく建てられた十字架です。その現実離れした空気感に、いきなりグッと「Capo」の世界に引き込まれてしまいます。メインホールは、切りっぱなしの石壁に温かみあるアンティークウッドの柱、そして1つ1つ形の違うガラスのライトが天井に浮かび上がり、とてもドラマティック。3つのプライベートルームには、アンティーク家具やクラッシックアート、幻想的なキャンドルなどが飾られ、まるで中世のイタリアにトリップしてしまったかのような空間です。
メインシェフのカルボネ氏が自らテーブル脇にてお肉を切り分けてくれる
「メニューはイタリアの伝統的なレシピを中心に、特に素材と質にこだわっています。」とシェフのエンゾ・カルボネ氏。スイスやイギリスなど、世界各国でイタリアンシェフとして活躍してきたカルボネ氏は、2000年より上海グランドハイアット「cuccina」のメインシェフを務めた他、上海、香港でもその腕をふるい、数々の賞を受賞してきました。
12時間かけてゆっくりと焼き上げたポークリブBBQ(168元)
「クックハウス」をコンセプトに掲げ、焼きあげたお肉をテーブルの横で切り分けたり、好みに合わせてカクテルを作ったり、店内はいつも活気にあふれています。
シチリア島発祥のドルチェ、カンノーロ(68元)も本格的!
特筆するのは、店内に2種類備え付けられた窯。1つはトラディショナルなナポリ風ピザを焼くリンゴ木を使った薪窯、もう1つは新鮮なシーフードや肉類を焼く備長炭を使った炭火窯で、いずれもイタリアから輸入されたオリジナルの窯で、ナポリから来たアーティストが上海で組み立てを行ったのだとか。
「Capo Table」と名付けられたキッチン横のVIPルーム
シェフのこだわりをもっと身近に感じたい人は、キッチン横に設けられたスペシャルルームでお食事してはいかがでしょう? キッチンとプライベートルームを結ぶのは小さな窓。そこから今出来上がったばかりのお料理が目の前でサーブされるのです。もちろん、こちらからキッチンの中は見えますが、あちらからは私たちのことが見えないので安心あれ!
ちょっとスペシャルな日に、でも気取らずに楽しめる「Capo」は、上海での想い出づくりにもなる、とてもスタイリッシュなイタリアンレストランです。
<DATA>
■
Capo(カポ)
住所:上海市北京東路 99号益豊外灘源 5楼
TEL:021-5308-8332
営業時間:日~水17:30~翌1:00 /木~土17:30~翌2:00
アクセス:地下鉄2号線「南京東路」駅より徒歩15分