中世の街並みに溶け込む……
タリンのおすすめ観光スポット!立ち寄り必須
ヘルシンキから高速フェリーに乗って気軽な日帰り旅行も可能な、エストニアの首都タリンの旧市街。基本情報やヘルシンキのアクセスについては関連記事ヘルシンキからの小旅行、タリン旧市街(エストニア)を参照ください)。
タリン観光の魅力は、なんといっても入り組んだ石畳の路地を歩き回りながらの可愛らしい街並み観賞ですが、もちろん足を止めてじっくりと楽しみたい歴史的な観光スポットやショップも点在しています。今回は数ある名所のなかから、ここだけはぜひ立ち寄っておきたい人気観光スポット7ヶ所を紹介します。
旧市街を取り囲む城壁&丘の上の城塞の見どころ見学
まるで大きな顔の口の中に吸い込まれていくようなユニークな城の北門。砲塔は、ふとっちょマルガレータというユーモラスな呼び名がついている
例えば、タリン港からも近い城壁の北門にあたるスール・ランナ門(Suur Rannavärav)に併設した砲塔は、かつて牢獄として使われていたころに囚人の世話をしていた太った女将さんの名前にちなんで「ふとっちょマルガレータ」というユニークな愛称で今日まで親しまれています。砲塔は現在、エストニア海洋博物館として、さまざまな帆船の模型や船具などを展示。 塔の屋上からは、旧市街や港を展望することもできます。
また丘の上に残る城塞の遺構では、「台所を覗く塔」と呼ばれる、15世紀に築かれたどっしりした円筒状の塔が有名。かつて上階には大砲が据えられ、その砲弾は市外にまで届いたとか。最上階は展望台になっていて、旧市街を見渡すせます。 内部はちょっとした歴史博物館になっているほか、2016年に彫刻石博物館がオープンし、長らく非公開だった17世紀の要塞トンネルも見学することができます。
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■Eesti Meremuuseum(エストニア海洋博物館/ふとっちょマルガレータ
住所:Pikk 70, 10133 Tallinn
TEL:+ 372 6411 408
アクセス:タリン港から徒歩約10分(スール・ランナ門そば)
開館時間:火~日曜10:00~18:00(5~9月は~19:00、チケット売り場は30分前に閉店)
休館日:月曜(5~9月は毎日開館)、祝日
入場料:6ユーロ(学生3ユーロ)
※海洋博物館は、港近くに新館あり(入場料は別途)
■Kiek in de Kök(台所を覗く塔/彫刻石博物館)
住所:Komandandi 2, 10130 Tallinn
TEL:+372 644 6686
アクセス:スール・ランナ門から徒歩約30分
開館時間:火~日曜10:30~18:00(11~2月は10:00~17:30、チケット売り場は30分前に閉店)
休館日:月曜、祝日
入場料:9ユーロ(学生6ユーロ)
城壁に沿ってどこまでも続くほっこり編み物屋台、セーターの壁
そそり立つ城壁の足元に軒を連ねる編み物屋台、通称「セーターの壁」。セーターやマフラー、ニット帽など、冬の北欧で重宝する温もりあふれる手編み商品がズラリと並んでいる
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■Müürivahe(ミューリヴァヘ通り/セーターの壁)
住所:Müürivahe, 10140 Tallinn
TEL:+ 372 6411 408
アクセス:ヴィル門から徒歩約2分
高所恐怖症の人はご用心!展望塔から旧市街が一望できる聖オラフ教会
旧市街のどこからでも一際目立つ背の高い尖塔屋根が目印の聖オレフ教会。冬季以外は地上から123メートルの高さにある展望塔まで上ることができる
今日では、長大な塔の石階段をのぼって約123メートル地点の展望屋根まで上ることができます(冬季は閉鎖)。そこからは美しい旧市街だけでなくタリンの街や港まで360度見渡すことができ、まさに絶景。ただし、足場もあまり広くはないので、高所恐怖症の人にはおすすめできないかも。
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■Oleviste Kogudus(聖オラフ教会)
住所:Lai tn 50, 10133 Tallinn
TEL:+372 641 2241
アクセス:スール・ランナ門から徒歩約7分
開館時間:毎日10:00~18:00(7,8月は~20:00)
入場料:展望塔3ユーロ
精霊教会やオープンテラスに囲まれた、活気あふれる旧市庁舎広場
八角塔がそびえ立つ精霊教会がシンボルの旧市庁舎広場には、今日では多くの土産物屋やレストランのオープンテラスが並び、昔からの活気を留めている
広場に面してそびえ立つ八角の塔がランドマークの建物は、14世紀に建てられた精霊教会(Eesti evangeelse luterliku kiriku)。正面にある色鮮やかな壁時計は、タリンで最も古い公共時計と言われています。また、精霊教会と反対側に見つかるのが、ヨーロッパ最古の薬局のひとつとして有名な市議会薬局(Raeapteek)。薬局の奥の間では、蜂やユニコーンの角(!?)など、怪しげな材料から作られていた薬の展示も見られます。
帝政ロシア時代の権威の象徴、アレクサンダー・ネフスキー大聖堂
ロシア正教の象徴である玉ねぎ型屋根が印象的なアレクサンダー・ネフスキー大聖堂。内部はきらびやかなイコンやモザイク画で装飾されている
設計したのはサンクトペテルブルク出身の代表建築家、ミハイル・プレオブラゼンスキー。夏季限定で公開される内部はロシア正教会特有のきらびやかなイコン、モザイク壁画で埋め尽くされています。
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■Aleksander Nevski katedraal
(アレクサンドル・ネフスキー大聖堂)
住所:Lossiplats 10, 10130 Tallinn
TEL:+372 644 3484
アクセス:スール・ランナ門から徒歩約30分
開館時間:5~9月8:00~19:00(土曜は~20:00)
休館日:10~4月
丘の上から見下ろす旧市街の素敵な街並み、コホトゥオツァ展望台
聖オレフ教会の尖塔や城壁の塔などタリン旧市街のランドマークが一望できる丘の上の展望台
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■Kohtuotsa Vaateplatvorm(コホトゥオツァ展望台)
住所:Kohtu 12, 10130 Tallinn
有名なチョコレートカフェのある旧市街の隠れ家、職人たちの中庭
旧市街の賑やかな路地から反れた場所に見つかるひっそりとした中庭。周囲には、さまざまな職人さんの工房やギャラリーなどが集まり、ガトーショコラが人気のチョコレートカフェも一休みにぴったり
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■Meistrite Hoov(職人たちの中庭)
住所:Vene 6, 10123 Tallinn
TEL:+372 504 6113
アクセス:スール・ランナ門から徒歩約30分
営業時間:ショップ10:00~18:00(店舗により若干異なるので注意)、チョコレートカフェPierre Chocolaterie毎日8:00~23:00
休業日:なし
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