中世の街並みに溶け込む……
タリンのおすすめ観光スポット!立ち寄り必須


ヘルシンキから高速フェリーに乗って気軽な日帰り旅行も可能な、エストニアの首都タリンの旧市街。基本情報やヘルシンキのアクセスについては関連記事ヘルシンキからの小旅行、タリン旧市街(エストニア)を参照ください)。
タリン観光の魅力は、なんといっても入り組んだ石畳

タリン旧市街は、路地を歩きまわるだけでも楽しめるヨーロッパ屈指の歴史地区


タリン観光の魅力は、なんといっても入り組んだ石畳の路地を歩き回りながらの可愛らしい街並み観賞ですが、もちろん足を止めてじっくりと楽しみたい歴史的な観光スポットやショップも点在しています。今回は数ある名所のなかから、ここだけはぜひ立ち寄っておきたい人気観光スポット7ヶ所を紹介します。
 
 

旧市街を取り囲む城壁&丘の上の城塞の見どころ見学

 
ふとっちょマルガレータ

まるで大きな顔の口の中に吸い込まれていくようなユニークな城の北門。砲塔は、ふとっちょマルガレータというユーモラスな呼び名がついている
 

旧市街はその外縁がぐるりと石造りの城壁に囲まれており、何箇所かに内部へと通ずる門が開かれています。さらに旧市街内の丘の上には、丘の頂部に住んでいた要人や王侯貴族らを守るために築かれた城塞が今でも部分的に残っています。こうした城壁や城塞の遺構には、今日では観光スポットとして見学可能になっている名所がところどころにあります。

例えば、タリン港からも近い城壁の北門にあたるスール・ランナ門(Suur Rannavärav)に併設した砲塔は、かつて牢獄として使われていたころに囚人の世話をしていた太った女将さんの名前にちなんで「ふとっちょマルガレータ」というユニークな愛称で今日まで親しまれています。砲塔は現在、エストニア海洋博物館として、さまざまな帆船の模型や船具などを展示。 塔の屋上からは、旧市街や港を展望することもできます。

また丘の上に残る城塞の遺構では、「台所を覗く塔」と呼ばれる、15世紀に築かれたどっしりした円筒状の塔が有名。かつて上階には大砲が据えられ、その砲弾は市外にまで届いたとか。最上階は展望台になっていて、旧市街を見渡すせます。 内部はちょっとした歴史博物館になっているほか、2016年に彫刻石博物館がオープンし、長らく非公開だった17世紀の要塞トンネルも見学することができます。
「台所を覗く塔」と呼ばれるタリンの人気観光スポット。15世紀に築かれたどっしりした円筒状の塔が有名

丘の上に部分的に残る城塞と塔


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Eesti Meremuuseum(エストニア海洋博物館/ふとっちょマルガレータ
住所:Pikk 70, 10133 Tallinn
TEL:+ 372 6411 408
アクセス:タリン港から徒歩約10分(スール・ランナ門そば)
開館時間:火~日曜10:00~18:00(5~9月は~19:00、チケット売り場は30分前に閉店)
休館日:月曜(5~9月は毎日開館)、祝日
入場料:6ユーロ(学生3ユーロ)
※海洋博物館は、港近くに新館あり(入場料は別途)

Kiek in de Kök(台所を覗く塔/彫刻石博物館)
住所:Komandandi 2, 10130 Tallinn
TEL:+372 644 6686
アクセス:スール・ランナ門から徒歩約30分
開館時間:火~日曜10:30~18:00(11~2月は10:00~17:30、チケット売り場は30分前に閉店)
休館日:月曜、祝日
入場料:9ユーロ(学生6ユーロ)
 

城壁に沿ってどこまでも続くほっこり編み物屋台、セーターの壁

 
セーターの壁

そそり立つ城壁の足元に軒を連ねる編み物屋台、通称「セーターの壁」。セーターやマフラー、ニット帽など、冬の北欧で重宝する温もりあふれる手編み商品がズラリと並んでいる
 

旧市街南東のヴィル門(Viruvärav)をくぐって城壁内側に入りすぐ右手のミューリヴァヘ通りにずらりと続くのが、「セーターの壁」と呼ばれる編み物屋台の軒並み。城壁の足元に赤い屋根が突き出ていて、日中はここで北欧の冬の暮らしに欠かせないマフラーや手袋、ニット帽やセーターなどがどっさりと売られています。色柄も手作りならではのバラエティで、伝統的な模様のものもあれば、巧みにムーミン柄が編み込まれたセーターなども。おばあちゃんたちが店番をしながらせっせと商品を編み続けている姿にも、手仕事の愛情が感じられ、ほっこりさせてくれます。商品には値札が掲げられてないことが多く、はじめに提示してきた価格から値引き交渉に応じてくれる人も多いです。カードが使えないことが多いので、現金の用意をお忘れなく。

日中はここで北欧の冬の暮らしに欠かせないマフラーや手袋、ニット帽やセーターなどがどっさりと売られています

店頭で手を動かし続けている職人のおばあちゃんたち


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■Müürivahe(ミューリヴァヘ通り/セーターの壁)
住所:Müürivahe, 10140 Tallinn
TEL:+ 372 6411 408
アクセス:ヴィル門から徒歩約2分

 

高所恐怖症の人はご用心!展望塔から旧市街が一望できる聖オラフ教会

 
聖オレフ教会

旧市街のどこからでも一際目立つ背の高い尖塔屋根が目印の聖オレフ教会。冬季以外は地上から123メートルの高さにある展望塔まで上ることができる

 

13世紀に建設され、旧市街のどこからでもその長身の尖塔屋根を見つけることができる聖オラフ教会は、なんと17世紀前半までは世界でもっとも高い建造物だったと言われています。当初は頂部まで160メートルもあった尖塔は、船舶のための道標や避雷針の役割も担っていたのだとか。

今日では、長大な塔の石階段をのぼって約123メートル地点の展望屋根まで上ることができます(冬季は閉鎖)。そこからは美しい旧市街だけでなくタリンの街や港まで360度見渡すことができ、まさに絶景。ただし、足場もあまり広くはないので、高所恐怖症の人にはおすすめできないかも。
旧市街のどこからでもその長身の尖塔屋根を見つけることができるタリンのランドマーク

展望屋根からの旧市街の眺め



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Oleviste Kogudus(聖オラフ教会)
住所:Lai tn 50, 10133 Tallinn
TEL:+372 641 2241
アクセス:スール・ランナ門から徒歩約7分
開館時間:毎日10:00~18:00(7,8月は~20:00)
入場料:展望塔3ユーロ
 

精霊教会やオープンテラスに囲まれた、活気あふれる旧市庁舎広場

 
旧市庁舎広場

八角塔がそびえ立つ精霊教会がシンボルの旧市庁舎広場には、今日では多くの土産物屋やレストランのオープンテラスが並び、昔からの活気を留めている
 

まさに旧市街の中心に位置し、各方向から伸びる幾筋もの路地が自然と行き着くようになっている旧市庁舎広場(ラエコヤ広場)周辺は、歴史的に数多くの商人たちの館が建ち並び、市場が開かれたり祭り事が催されたりと、常に活気あふれる街の心臓部でした。今日でも、土産物屋やレストランのオープンテラスがずらりと軒を連ね、観光客であふれる賑わいの一角です。

広場に面してそびえ立つ八角の塔がランドマークの建物は、14世紀に建てられた精霊教会(Eesti evangeelse luterliku kiriku)。正面にある色鮮やかな壁時計は、タリンで最も古い公共時計と言われています。また、精霊教会と反対側に見つかるのが、ヨーロッパ最古の薬局のひとつとして有名な市議会薬局(Raeapteek)。薬局の奥の間では、蜂やユニコーンの角(!?)など、怪しげな材料から作られていた薬の展示も見られます。
 
薬局の奥の間では、蜂やユニコーンの角(!?)など、怪しげな材料から作られていた薬の展示も見られます

由緒ある市議会薬局のカウンター

 
 

帝政ロシア時代の権威の象徴、アレクサンダー・ネフスキー大聖堂

 
アレクサンダー・ネフスキー大聖堂

ロシア正教の象徴である玉ねぎ型屋根が印象的なアレクサンダー・ネフスキー大聖堂。内部はきらびやかなイコンやモザイク画で装飾されている
 

旧市庁舎広場から、エストニア屈指の要害だったと言われるトームペア城(Toompea loss)を目指して丘を上って行くと、かつてのトームペア城の本丸があった現国会議事堂の前にでんと現れるのが、一目見てロシア正教の宗教建築であることがわかるアレクサンドル・ネフスキー大聖堂 。建設が始まったのは19世紀末のことで、フィンランドに苦しい専制政治を強いたことでも知られるアレクサンドル3世が、エストニア人の民族運動を抑えるために建造を命じたと言います。ロシア革命後、独立を果たしたエストニア人たちは聖堂を取り壊そうとしますが、なかなか実現はせず、結局ソ連からの独立後もこの地に残り続けています。

設計したのはサンクトペテルブルク出身の代表建築家、ミハイル・プレオブラゼンスキー。夏季限定で公開される内部はロシア正教会特有のきらびやかなイコン、モザイク壁画で埋め尽くされています。
大聖堂の向かいに建つ国会議事堂の建物

大聖堂の向かいに建つ国会議事堂の建物も、ロシア帝国時代に女帝、エカテリーナ2世の命で建てられた


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■Aleksander Nevski katedraal
(アレクサンドル・ネフスキー大聖堂)
住所:Lossiplats 10, 10130 Tallinn
TEL:+372 644 3484
アクセス:スール・ランナ門から徒歩約30分
開館時間:5~9月8:00~19:00(土曜は~20:00)
休館日:10~4月

 

丘の上から見下ろす旧市街の素敵な街並み、コホトゥオツァ展望台

 
展望台

聖オレフ教会の尖塔や城壁の塔などタリン旧市街のランドマークが一望できる丘の上の展望台
 

トームペアの丘には、美しい旧市街を見下ろせる展望スポットがいくつかあります。そのうち丘の東北端にあるコホトゥオツァ展望台は、ヘルシンキからフェリーが進んできたバルト海や、旧市街を取り囲む城壁と塔、背の高い聖オレフ教会、そして赤屋根の可愛らしい街並みが一望できるおすすめスポット。周囲には土産物屋や小さなカフェ、露店などもあり、中世の悠久の景色を堪能しながらひと息つくことができますよ。


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■Kohtuotsa Vaateplatvorm(コホトゥオツァ展望台)
住所:Kohtu 12, 10130 Tallinn

 

有名なチョコレートカフェのある旧市街の隠れ家、職人たちの中庭

 
職人さんの中庭

旧市街の賑やかな路地から反れた場所に見つかるひっそりとした中庭。周囲には、さまざまな職人さんの工房やギャラリーなどが集まり、ガトーショコラが人気のチョコレートカフェも一休みにぴったり
 

旧市街下町のメイン通りのひとつであるVene通りから、トンネルのように枝分かれして続く小さな路地に入り込むと、そこには緑に囲まれひっそりとした隠れ家のような中庭が。「職人たちの中庭」という呼び名のとおり、この一角にはガラスや陶器などさまざまな工芸の職人さんたちが、工房やギャラリーを構えています。それぞれのお店は見ているだけでも楽しく、屋外の共有スペースにはここちよいテラスベンチもあって、一休憩するのにもぴったり。さらに同じ敷地内にある、1937年創業の老舗チョコレートカフェPierre Chocolaterieもとても有名。大人気の濃厚ガトーショコラはぜひお試しあれ!
1937年創業のタリンで人気の老舗チョコレートカフェPierre Chocolaterieもとても有名。大人気の濃厚ガトーショコラ

タリン市民に愛されてきたチョコレートカフェの人気メニュー、ガトーショコラ


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Meistrite Hoov(職人たちの中庭)
住所:Vene 6, 10123 Tallinn
TEL:+372 504 6113
アクセス:スール・ランナ門から徒歩約30分
営業時間:ショップ10:00~18:00(店舗により若干異なるので注意)、チョコレートカフェPierre Chocolaterie毎日8:00~23:00
休業日:なし
 

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