ガレット・デ・ロワを楽しく食べる
ガレット・デ・ロワを食べるときには、ちょっとした遊びが伴います。まず、ガレットを人数分に切り分けます。その場で一番年齢の若い人(=子ども)が、テーブルの下に隠れてガレットが見えないようにします。場合によっては、扉の後ろに隠れたり、またはガレットに布をかけて見えないようにします。
そして、切り分けた人が
ガレットを人数分に切り分けます
「これは、誰の分?」
C’est pour qui ? (セ プーる キ)
と聞き、一番若い人が
「~の分」
(C’est) pour ~ ((セ) プーる ~)
と答えて分けていくのです。
フェーブの当たった人がその場の王様、または女王様。パートナーの女王様または王様を選んで王冠をかぶせてキスをします。その幸運が1年間続くとも言われているので、フェーブが当たるのを楽しみにしている人も結構いるものです。
フェーブ
いろいろなフェーブがあります
フェーブ (fève / フェーヴ) は、フランス語で「そら豆」を意味しています。コレクションをしている人もいるほど、フェーブはさまざまな形のものがあります。
近年、大手スーパーなどで売っているガレットには、子ども向き映画の登場人物のフェーブが使われていることがあり、子どものコレクションにもってこいです。ガレット・デ・ロワを売り出す時期には、パン屋さんやお菓子屋さん、またはお菓子の調理器具を扱うお店などで、このフェーブだけを扱っているところもあります。お土産にされてもいいかもしれませんね。
味わい
好みはいろいろだと思いますが、近年、チョコレートやりんご、ピスタチオ味のクリームを使ったガレットが発売されています。ガレット・デ・ロワは、りんごから作られたシードル(cidre / シードゥる)と一緒に楽しむことが多いのですが、風味の違うガレットと、シードルの甘口・辛口の組み合わせをいろいろ試すのも楽しいかもしれませんね。
是非、いろいろなガレット・デ・ロワを試食していただきたいものです。
※発音表記は、区別をするために、R の音はひらがなで、L の音はカタカナで表示しています。
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