分譲マンションレポート/山本久美子の分譲マンションレポート

【取材レポート】DEUX TOURS CANAL&SPA(2ページ目)

東京五輪で注目される湾岸エリアに、住友不動産がフラッグシップマンションと位置づけるDEUX TOURS(ドゥ・トゥール=フランス語で2本のタワー)がいよいよ販売を開始すると聞いて、見学してみました。晴海エリアの資産価値についても、考えてみたいと思います。

山本 久美子

執筆者:山本 久美子

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眺望自慢のタワーマンションは
すっきりした室内でさらに開放的

「新ダイナミックパノラマウインドウ」を採用すると、どういった室内空間になるのでしょうか?モデルルームで確認してみましょう。70平米タイプのモデルルームは42階南向きの設定なので、LDやキッチンから窓一面に東京湾が眺められます。100平米タイプのモデルルームでは23階西北向きの設定なので、ワイドな都心ビューが眺められます。

全住戸に占める70平米3LDKの割合は約半分、80平米3LDKを加えると約70%が3LDKタイプとなり、1LDKや2LDKは約25%、100平米4LDKは約5%といった構成になっているそうです。丸の内や大手町、銀座、汐留、新橋といったオフィス街に勤務するサラリーマンの子育てファミリーやその予備軍がメインユーザーになると想定した結果でしょう。
モデルルーム

左)70平米タイプのモデルルーム。キッチンで洗い物や料理をしながらも東京湾が見えるので、開放的な気分に。 右)100平米タイプのモデルルーム。窓がワイドなだけでなく、天井もすっきりしているので、広々としたリビングになっている


最大の注目点は
晴海エリアへの期待感

この物件の最大の特徴は、なんといっても晴海エリアの将来性でしょう。敷地の西側には環状第2号線が通り、車でのアクセスが向上する予定です。さらに、中央区では公共交通の空白地域解消を目的に、銀座と晴海・勝どきなどをつなぐ車両による交通システムを検討しています。

また、東京五輪招致が決まったことが重要なポイントです。模型を見ると、晴海エリアの広大な土地(オレンジ色の場所)に選手村が建設予定で、北側の3本のタワー(左側2本がドゥ・トゥール)から近い場所であることが分かります。五輪開催前のインフラ整備、開催後の選手村跡地を活用した街づくりが進むことが期待されています。
選手村予定地に近い

東京五輪選手村予定地にも近い


晴海・勝どきエリアはタワーマンションの供給が続いていることもあり、「勝どき駅」の通勤時の混雑が指摘されていますし、学校などの教育環境も整備が求められます。この点を聞いてみました。ドゥ・トゥール ゲストサロン主任の砂押圭輔さんは、勝どき駅のホーム増築工事が進行中であることに加え、ドゥ・トゥールと新橋を往復する専用バスの運行も予定していると回答してくれました。

さらに「オリンピック後の開発に注目しています。選手村はそのまま住宅として活用される予定なので、人口増加を見込んだ行政の対応により、病院や学校なども整備されていくと思います」(砂押さん)。2012年にオリンピックが開催されたロンドンの場合、港湾地域の東ロンドンが中心地となりましたが、交通網が整備され、開催後の街づくりも進み、住宅価格が上昇したといいます。同じような状況になることへの期待感が高まっているようです。

同じ湾岸エリアのタワーマンションとの違いについて、聞いたところ、「豊洲や有明エリアとの違いは、晴海エリアは中央区で都心に極めて近いこと、勝どきエリアとの違いは、既成街区の中における点の開発ではなく、面で計画的に開発されることです」(砂押さん)ということです。

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